支援事例:アステラス製薬株式会社

インドネシア 助産診療センターの建築(2009~2013)

2009年よりPHJインドネシアの支援地域内に地域保健センター(助産診療センター)3棟の建築をアステラス製薬株式会社より支援していただきました。
各助産診療センターはPHJの支援地域であるティルタヤサ自治区内のポンタンレゴン村(2009)、ススカン村(2010)、トゥンクラック村(2012)に建築され、すでに利用されています。助産師が常駐し、24時間体制で助産・医療・保健サービスが提供できるようになり、妊産婦検診、出産、出産後の健康管理が行われるようになりました。

各センターでの出産割合(2012年)

ポンタンレゴン村:70%
ススカン村:62%
トゥンクラック村:35%


(トゥンクラック村:2012)

(ススカン村:2010)

(ポンタンレゴン村:2009)

(トゥンクラック村センター内)

(トゥンクラック村センター内での母子保健教育)

支援事例:大塚製薬株式会社

ミャンマー 助産診療センターの寄贈(2016)

PHJは大塚製薬株式会社からミャンマーのネピドー地区タッコンタウンシップ内のアレージョン村に助産診療センターの建築を支援していただきました。
新しく建築された助産診療センターでは助産師が常駐し、出産時の分娩教育を行うほか、簡易な治療や妊産婦や村人への継続的な保健教育を行います。これにより、出産や育児に関しての理解が深まるとともに、より安定した母子健康のためのサポートが実現可能となります。
2016年6月24日、現地でミャンマー保健省・ネピドー地区・大塚製薬・PHJの関係者が参列して寄贈式が行われました。

▼大塚製薬株式会社 ニュースリリースホームページ
https://www.otsuka.co.jp/company/release/detail.php?id=3121&date=2016-06-27
▼大塚製薬株式会社 CSRページ
https://www.otsuka.co.jp/csr/health/health-center-myanmar/


完成した助産診療センター(赤いスカートの女性が助産師)

寄贈式の様子
(右:Nay Pyl Taw Council, Mr. H.E.U Tin Htut
左:大塚製薬株式会社業務管理部長 吉永芳博)

カンボジア 緊急時妊婦搬送用バイク車両の寄贈(2012~3 )

PHJは大塚製薬株式会社からカンボジアのコンポントム州バライ郡タノンチュム集合村に緊急時妊婦搬送用バイク車両を寄贈していただきました。2012年3月より車両2台で運用を開始しましたが、その後さらに車両数を増やし、2年間で上記保健行政区へ合計7台を寄贈していただきました。
タノンチュム集合村では、妊産婦が健診や分娩等の保健サービスを受ける際、村から保健センターまでのアクセスが課題となっています。分娩前後での緊急事態に交通の便がないため、医療機関への搬送が間に合わず、重篤な状態に陥る女性も少なくありません。そこで妊婦搬送用バイク車両を寄贈していただくことにより村レベルでの搬送サービスの導入ができ、女性たちが必要な時に村から保健センターへさらに病院への移動が可能になります。


村のお母さんたちによる新車両確認

お坊さんによる車両のお浄め

支援事例:キヤノン株式会社

カンボジア 母子保健改善事業(2008~2011)

キヤノンは、ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)が実施している「カンボジア母子保健改善事業」を支援しました。

PHJは1997年から活動している国際医療支援団体です。タイ、インドネシア、カンボジアでの活動の中、東南アジアで最も厳しい状況と言われるカンボジアでは母子保健状況の改善に向けて、人材育成を中心に母子保健プログラムと医療機器寄贈・教育支援などの活動を行っています。
2004年から3年間は「診療所母子保健サービス改善事業フェーズI」として、助産師教育、医療ネットワーク整備、村人の保健知識向上などの地域に根ざした地道な支援活動を行い、一定の成果をあげてきました。
そして、2008年から2011年はフェーズIIとして、衛生モニタリングや物品寄付・支援のほか、子どもたちと母親を対象にした栄養給食・教育活動、助産師トレーニングなど、母子保健サービスを改善するための十分な知識とスキルを身に付けていただくための活動を行い、キヤノンは、このプログラムを支援しました。


保健ボランティアのためのワークショップ

子どもたちへの保健教育

支援事例:セントラル硝子株式会社

タイ 小児先天性心臓病手術(2006~2016)

セントラル硝子はピープルズ・ホープ・ジャパンを通して、チェンマイ県を中心としたタイの北部で小児先天性心臓病手術プロジェクトを支援しています。このプロジェクトの目的は手術や検査を必要とする貧しい家庭の子供を支援すること、心臓病手術に関わる医師、看護師等の教育です。また、過去に手術を受けた子供の家庭訪問も定期的に行い、健康状態をチェックしています。当社は2006年より継続してこのプロジェクトに寄付しています。PHJのタイ事業が現地に移管された2016年10月までに、97名の患者が手術を受けることができました。下の写真は2011年に手術を受けた子供の写真と感謝の手紙です。


2011年12月に手術を受けたヌタパットくん(2歳 男)

支援事例:第一三共株式会社

タイ HIV/AIDS予防教育(2010.4~2011.3)

第一三共株式会社は、ピープルズ・ホープ・ジャパンを通じて、タイ チェンマイ県で若者を対象に展開されている HIV/AIDS予防教育を支援しています。
ピア教育(*)を実施している大学のひとつ、私立パヤップ大学の学生の交流の場「学生コーナー」にパソコン、デジカメなどを寄贈し、有効に利用されています。またパヤップ大学生などを対象にしたピアリーダー養成教育をはじめ、大学新入生から地域の中学生まで多くの若者(2010年4月~12月で延べ2030名)を対象にピアリーダーがHIV/AIDS 予防教育を相次いで実施しています。今後ともピアリーダーの育成と、彼等によるピア教育活動を展開することにより、タイ若者のHIV/AIDS 予防教育の成果を高めてまいります。
(*)ピア教育: ピア(peer)とは「仲間」を意味し、同世代の間でメッセージを伝えていく教育法のことを指します。HIV/AIDSや恋愛、対人関係について話す時は、同年代の方がオープンに話しやすいという観点から生み出された教育法です。

支援事例:武田薬品工業株式会社

タイ 子宮頸がん予防プロジェクト(2005~2010)

武田薬品工業株式会社は2005年度からタイにおけるPHJの「子宮頸がん予防プロジェクト」を継続支援しており、2007年度には新地域への展開のため300万円の資金提供を行いました。このプロジェクトは、タイ保健省の要請を受けて2001年度から始めたもので、当初3年間は日本政府のNGO補助金を得て実施、その後タケダが支援をはじめ、6年間で対象女性135,000人のうち50%以上の検診を実現しました。地域の保健関係者、看護師などの知識向上、検査体制の強化にも取り組み、その成果は高く評価されています。

支援事例:西川計測株式会社

インドネシア 深井戸プロジェクトの支援(2008-2010)

西川計測(株)は創業75周年記念事業として、インドネシア、バンタン州セラン県において、ピープルズ・ホープ・ジャパンが行っている地域保健医療強化事業を支援しました。事業の目的である妊産婦・乳幼児の高い死亡率および栄養不足の改善には、「きれいな水、安心な水」の確保が不可欠です。「水問題の改善なくして成功なし」とのPHJの考えに賛同し、水問題改善モデルケースとしてチャレナン診療所の医療用水の確保を支援しました。
水源としては河川の表層水は使用に耐えないので、電動ポンプによる「深井戸」こそ、最も費用対効果が高いと判断。深井戸の実現にあたっては水質・地質に適合した信頼性の高い資機材と、電力に余裕がないためソーラーパネルの採用も必要でした。
そして2008年1月はじめに掘削を開始し、深度約90mのところで待望の水がでました。配管と環境整備を行った後、水質検査で安全確認と、井戸利用管理者に管理・衛生教育を実施し、運用をスタート。「きれいな水、安心な水」の確保に成功しました。それから2年たった現在でも深井戸の運用は安定しています。診療所では、夜間の出産介助時に安全な水が確保できたので非常にありがたいとの感謝の言葉がでています。地域住民もきらきら光るきれいな水を手にし、笑顔がこぼれています。
西川計測では、2009年から2010年にかけて同地域のポンタンレゴン村保健センターの井戸掘削も支援しました。

支援事例:藤子・F・不二雄プロ

タイ 障がい児支援のためのラーニングセンター建設(2010)

藤子・F・不二雄プロ社は、ピープルズ・ホープ・ジャパンがタイで実施中のHOPEパートナープログラムの一部であるラーニングセンター建設支援を行ないました。
このラーニングセンターは障がいのある子供を持った保護者たちに自宅で適切な看護を行ってもらうため、必要な知識やスキルを身につける場を提供することを目的に、プログラムの協力医療団体RICD病院内に建設されました。
壁面デザインには、現地でもよく知られている「ドラえもん」のキャラクターを使用しています。
2009年12月22日に、タイ国保健省、チェンマイ県、病院関係者が出席のもと、開設式典を開催。2010年1月に第1回の勉強会がスタートし53名の保護者が参加し、2月には81名、3月には105名と参加者が増えてきています。


支援事例:富士電機株式会社

インドネシア 可搬型太陽光発電システムと分娩室付保健保育所の寄贈(2008-2010)

富士電機グループは、貧困地域の支援を目的とした社会貢献活動の一環として、インドネシア離島の一つであるテイルタヤサ自治区ワルガサ村トゥンダ島に「可搬型太陽光発電システム」ならびに「分娩室付保健保育所」を寄贈しました。
トゥンダ島はジャワ島から船で2時間半の人口1,800人の小さな離島ですが、電気が通っておらず、特に医療分野での電気の必要性が急務でした。
「可搬型太陽光発電システム」で発電した電気は、「分娩室付保健保育所」において、お産の際の照明や心音計の充電などに役立てる予定です。
インドネシアは、離島が多く、経済が急成長する反面、未だインフラ整備が不十分で、十分な医療の恩恵を受けられないなど、貧困に苦しむ地域が数多く存在します。
富士電機株式会社はインドネシアで2008年から「保健・保育センター」、「分娩施設」を建設するなど、地域医療の向上を支援しています。

支援事例:株式会社八神製作所

ミャンマー:助産師・補助助産師トレーニングと母子保健教育教材作成 (2017~2023)

PHJはミャンマーのネピドー特別行政区タッコン群において2015年から母子保健改善事業を実施しています。この地区での課題は助産師が現場に出てから必要な卒後教育の機会が限られていること、政府が育成した補助助産師の知識・技術のアップデートの機会が少ないこと、助産師が母子保健教育に使う教材が少ないことです。
八神製作所様からのご支援は、39名の助産師と36名の補助助産師のスキルアップと教材作成に使われています。


カンボジア 地域住民の保健意識向上支援(2015~2016)

PHJはコンポンチャム州ストロウン保健行政区の住民の保健意識を向上するために次の保健教育を実施しています。八神製作所様はこの一部を支援して下さいました。
1.保健センタースタッフのファシリテーション・スキル研修
2.保健ボランティア会議の開催
3.住民向けの保健教育、ほか

保険センタースタッフの研修

保健センタースタッフの研修

保健ボランティアによる保健教育

保健ボランティアによる保健教育

カンボジア 学校保健パイロット事業(2014)

PHJでは成人向けに行ってきた保健教育ですが、実際に行動のパターンを変えるには(行動変容)子供のころから教育を施す必要があるということが、認識されてきています。そこで試験的に2つの小学校で学校保健教育を開催し、その活動を(株)八神製作所様が支援してくださいました。
保健教育のトピックスは下記の5つ。
1:衛生的な生活
2:感染症の知識と予防
3:タバコ・アルコール・ドラッグから身を守る
4:リプロダクティブ・ヘルス ティーンエージャーの妊娠の予防
5:栄養の基礎知識と食生活
さらに学校長や教師、保健センタースタッフ、村の保健ボランティアとともにこれらの授業を行いました。

上の写真は、先輩や友達からをドラッグをすすめられたら、どのように対処するかを言葉に出して言ってみよう(Noという、大人を呼ぶ等)というロールプレイです。

タイ HOPEパートナー事業(2008~2013)

八神製作所は2008年4月から5ヶ年事業としてピープルズ・ホープ・ジャパンがタイ北部のチェンマイ県、チェンライ県で行っているタイHOPEパートナー教育事業を支援としております。この事業ではこれまでに慢性疾患患者223名を支援し、そのうち174 名が健康を取り戻しました。八神製作所様はこれまでに上記の患者のうち103名の子供を支援し、うち78名がプログラムから卒業いたしました。具体的には長期療養患者の家族を対象として次の支援を行っております。
•伝統的な治療と対応の正しい理解、治療の知識とスキル、意識向上のためのポスター、あるいは冊子つくり
•ものづくりと職業教育
•両親に対するワークショップ
•看護師に対するワークショップ
•特別活動としてワールドエイズデーに80名の両親に対し、6名のジュニア ヘルスボランティアによる健康教育、2000名の障がい児を新年会へ招待、12名の子供たちと両親をナイトサファリ動物園でのスタデイツアーへ招待など


TOP