支援対象3か所の保健センターにて、今期最後の保健ボランティア会議を開催しました。保健センターによって毎月ばらつきはあるものの、今月の同会議への参加率はまずまずだったと言えます。保健ボランティア会議を開始して半年が経過しましたが、現地スタッフによると、保健ボランティア会議を続けてきたことで、見た目にも変化が見られるようになりました。
例えば、保健センターの衛生環境が改善され、保健センタースタッフがきちんと白衣を着て、時間通りに出勤する等、保健センターの規律が改善されてきていることがうかがわれます。
・各保健センターの会議参加者
Orm Leu(オムルー)保健センター 11名中8名 参加率73%
Areak Tnaot(アレックタノット)保健センター 7名中4名 参加率57%
Khpop Ta Ngoun(クポッタゴーン)保健センター 11名中7名 参加率64%
保健ボランティア会議での話し合いの様子
保健ボランティア会議で真剣にメモを取る参加者
月: 2015年10月
子供たちへの衛生環境改善の活動
バンテン州・セラン県・ティルタヤサ自治区のスジュン村では、衛生環境改善のための活動を行っています。
小学校の教育教材用に、スタッフが衛生指導でポスターを作成しました。子供たちに向けた衛生教育の活動ですが、必要な要素をまとめて形にするという行為は、若いスタッフ自身の教育にもつながります。ひとつひとつの活動を地道に行い、衛生教育の啓蒙活動を広げていきたいと思っています。
衛生指導のポスターを作成中の現地スタッフ
歯磨き指導、手洗い指導ポスター図案をスタッフで考案
保健教育のための現地調査
9月14日から2週間、タッコン郡のミャウミイェ地域保健センター及びニャオルン地域保健センターを中心とした地域において、現地調査を実施しました。
各地域での調査では、地域保健センターの医療スタッフに協力を仰ぎながら、アンケート調査を行うスタッフの手配、移動手段の確保、調査トレーニング、調査を進めてきました。
各地域保健センターでは、助産師、公衆衛生スーパーバイザー、保健アシスタント等の医療スタッフが調査実施地域に同行し、現場での取りまとめをPHJスタッフと共に行ってくれた為、スムーズに進めることができました。調査には、普段訪問しているアレージョン、カンター村以外の地域も含まれたため、通常のタッコンタウンシップ訪問時に訪れることができない、中心からかなり離れた地域を訪問できたことは有意義であったと感じています。
PHJスタッフによる現地調査の為のトレーニングの様子
助産師より、調査についての指導を受けるボランティアスタッフ
ボランティア調査員が村のお母さんに聞き取り調査を行う
4歳の男の子の心臓手術をサポート
タイくん(ニックネーム)は、4歳。チェンマイにおじいさんと一緒に住んでいて、時々おばさんの家に滞在することもあります。タイくんの母親はまだ十代。チェンマイから少し離れたランプーン県の工業団地で働いており、ひと月の収入は約6000~8000バーツ(20000~27000円)です。
「早産で産まれたものの、特に目立った病気もなく、普通の子どものように育った。」母親はこう話していましたが、タイくんの身体がとても小さいことを気にかけていました。ある時、地元の病院で検査を受けたところ、心臓に疾患がある事が分かりました。その後、別の病院を経て、最後はサポート体制が整ったチェンマイ大学病院に移り、2015年9月17日に心臓手術を受けました。現在は回復に向かっているようです。
病室のベッドでカメラに向かってポーズをするタイくん
回復に向けて、タイくんもがんばりました
タイくんとその家族から、お礼のお手紙が届きました。
To. PH-Japan, Daiichi-Sankyo (Thailand) Ltd. and Chiang Mai University Hospital.
Our family would like to thank PHJ for a great project that helped us with spending less money and building more confidence and strength in ourselves. We would like PHJ to continue implementing this great project in the future and forever. Thank you very much
(From Tie’s Mother )
「私たちの家族の収入だけでは、とうてい手術を受けることはできませんでした。私たちを援助し、励ましてくださったことを深く感謝します。このプロジェクトがこの先も続くことを願っています。」 (タイの母)
タイくんからもかわいいお礼の手紙が届きました
むさしの国際交流まつりに参加しました
今年も多国籍なカルチャーが体験できるイベント「むさしの国際交流まつり」が行われます。
外国人講師による体験教室”文化体験ミュージアム”、各国の方ががそれぞれの家庭のおやつを用意してくれる”多文化カフェ”、手作りおもちゃや、会話レッスンなどのワークショップなど、さまざまな国の文化を体感できます。
PHJもブースを出展し、支援国での活動内容や2016カレンダーの紹介、多言語紙芝居などを行う予定です。
日時;11月15日(日) 11:00~17:00
会場:スイングビル2、9、11F(武蔵境駅北口徒歩1分)
詳細はこちら
過去のイベントの様子
武蔵野プレイス「市民活動の森」展示に参加しました
PHJは10月10日から15日まで 武蔵野市境南町2-3-18 武蔵野市立 ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス
1階ギャラリーで開催される「市民活動の森」展示で 7番ブースで東南アジアでの母子保健改善活動と「アジアの動物カレンダー2016」の紹介をしています。どうぞお立ち寄りください。
市民活動の森の案内はこちらから
15団体の紹介がわかりやすく展示されています
PHJのブースでは活動紹介と2016カレンダーのご案内をしています
千葉経済大学のNPO勉強会に講師として招かれました
9/18、千葉経済大学にて開催されたNPO勉強会で、PHJスタッフが講師として招かれ、「NPO活動と企業の支援」と題してお話をさせていただきました。
藤森ゼミと経営者・起業家コース共催にて開催された勉強会で、
NPO活動に関心のある学生1,2年生を対象に、PHJの活動紹介と企業からの支援活動についてのレクチャーを行いました。
・NPO活動と企業の支援活動の関係がよく理解できた
・NPOで活動するためにはどんな資格や能力が必要か
・社会人を経験してからが良いか、最初からNPOでの活動をした方がよいか等の質問がありました。
千葉経済大学のホームページにも記事をご掲載いただきました。
企業からの具体的な支援事例について紹介しました
藤森ゼミ、経営者・起業家コースのみなさんとスタッフ北島