保健ボランティアによる地域住民への保健教育開始

PHJの事業地シェムリアップ州のソトニクム保健行政区では、妊婦健診受診率、医療者介助分娩率、施設分娩率が同州内の保健行政区と比べていずれも最も低く、多くの女性が保健サービスを利用せず、リスクを負いながら妊娠期を過ごし、子どもを出産しています。

その背景として、カンボジアの多くの農村部と同様に、同保健行政区でも、妊産婦の健康を害する恐れのある伝統的な風習が根強い傾向にあります。また、保健施設の医療者に対する不信感や保健サービスに対する抵抗感を抱いている、といった実態が見えています。

PHJは安心安全な妊娠と出産にかかわる適切な知識の普及のため、地域住民を対象とした保健健ボランティアによる保健教育・啓発活動を進めています。

研修を完了した保健ボランティアによる地域住民への保健教育を4月に開始しました。
1年の中でも最も気温の高い時期ですが、
多くの地域住民が集まり、和気あいあいとした雰囲気で保健教育が始まりました。

この保健教育では、妊婦健診のタイミング、妊娠中の危険な兆候に焦点を当てました。
教育終了後は、クイズや質疑応答を通じて、参加者の理解を促しました。

また、保健施設への医療者や保健サービスに対する抵抗感を減らすため、実際に保健センターで出産したお母さんたちに、施設での出産経験を共有してもらいました。

あるお母さんは、不安がある中で、妊婦健診から出産まで保健健センターの助産師が継続的に寄り添ってくれたことなどを話してくれました。

多角的なアプローチで、一人でも多くの女性が安全な妊娠・出産に向けて意識や行動が良い方向に変化することを目指しています。

【本事業はJICA草の根技術協力事業とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】

2024/8/26 参加者募集 NGO夜カフェ|カンボジアの農村地の歩き方

NGO夜カフェ|カンボジアの農村地の歩き方
NGOスタッフとして海外で暮らす、食べる、話すには。〈国際協力に役立つ英語講座付き〉

カンボジアなどの発展途上国の農村地に行ったことはありますか?「怖い」「汚い」そんなイメージばかり浮かんでしまいそうですが、自然とともにある暮らしや人々の温かさに触れたり、そこにしかないローカルな食に出会えるなど、実は多くの魅力が詰まっています。ピープルズ・ホープ・ジャパンのカンボジア事務所長を務める石山加奈子が、カンボジアをはじめ、過去に駐在・滞在経験において楽しいことはもちろん、大変なこと、ひやっとしたことなども、ざっくばらんに話してもらいます。
さらに、外交英語に詳しい石山が講師となって「国際協力で使える英語講座」も用意しています。

国際協力のために海外で働きたい、と考えている人。海外で働くことに興味がある人。海外に興味がある人、どなたでも、ぜひお気軽に参加ください。
当日は、カンボジアのコーヒーとお茶をお出しします。飲食持ち込みも歓迎です。

【話す人:石山加奈子】
PHJカンボジア事務所長
国際保健修士、戦争紛争安全管理修士、イスラム教と中東政治修士、外交修士。アフリカ、アジアでの人権や保健分野における国際協力活動に従事。2019年にPHJ入職。
フランス、ガーナ、イスラエル、イギリスの大学院で修士号を取得したマルチリンガル。

【イベント概要】
●日時:2024年8月26日(月)18時半~20時
●会場:東京農村 5F シェアキッチン 〒107-0052 東京都港区赤坂3-19-1
●定員:12名
●参加方法:こちらのフォームにてお申込みの上ご参加ください。https://forms.gle/sQdWNE4FB9NjPuTp8
●参加費:無料
●問い合わせ:info@ph-japan.org

■主催:特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン 共催:一般社団法人M.U.R.A.

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