布マスクを地元で製作し、ボランティアへ配布

ミャンマーでは雨季に入り、雨の日が続いています。

ミャンマー保健スポーツ省は、COVID-19感染拡大予防のため、村での集団妊婦健診や予防接種活動を中止していましたが、6月より予防接種活動を再開し始めました。
こうした医療サービスは、妊婦さんや赤ちゃんのいのちを守る、大切な医療サービスです。
しかし、同時にCOVID-19の感染の恐怖は、ミャンマーの村びとたちの間にも広がっています。出産を控えた妊婦さんの中には、医療施設での感染を恐れて自宅での出産を希望する妊婦さんも増えています。

地域保健を担う助産師たちは、医療施設ではしっかりと感染予防措置を講じているため安全な医療を受けられることを、村びとたちに訴えかけています。
しかし、医療施設から遠く離れた地域に住む人びとにとって、医療者や医療施設は遠い存在であることも事実です。そんな中、村に居住している母子保健推進員が妊産婦さんの各家庭を訪問して相談に乗ったり、地域の助産師と情報を共有して妊産婦へ必要な医療フォローアップを促したりといった、医療者と村びととの間の橋渡しの役割を果たしています。

このような母子保健推進員や補助助産師は政府職員でなくボランティアであるため、政府からの個人用防護具の配布は期待できません。
そこで、PHJは、母子保健推進員や補助助産師さんたちが安全に村びとの支援活動にあたることができるよう、布マスクの配布支援を行いました。

婦人保健訪問員から補助助産師に布マスクを手渡す様子(シュエミョーステーション病院)

布マスクは、ミャンマー保健スポーツ省が定めた仕様のもの計904枚を、事業地近くの縫製業者へ発注しました。地元で製作されたマスクが村びとたちやボランティアの健康を守るために配布されました。ミャンマーの村では人々が助け合って生活している様子をよく見かけますが、COVID-19の影響下にある今も、こうした助け合いの仕組みによって必要な支援が必要な場所に届くよう、支援しています。
布マスク配布時には、助産師がマスクの正しい使用方法を説明するとともに正しい手洗い方法や身体的距離を保つこと等の感染予防行動を、改めて各ボランティアへ指導しました。

マスクの使用方法等を教育する助産師と母子保健推進員(ミャウミェイ地域)

COVID-19感染への不安が消えない今、安心して元気な赤ちゃんを産むことができるような医療体制を整えるため、各村の母子保健推進員や補助助産師と医療者が協力して、地域の人々の健康も守ることができるよう、これからも支援していきます。
【本事業は、外務省日本NGO連携無償資金とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】

2020年4月号 新型コロナウイルス感染予防対策 カンボジア:会議で支援 ミャンマー:医療物資の寄贈

ご支援者の皆様

PHJ広報の南部です。
いつもご支援ありがとうございます。

世界で猛威をふるう新型コロナウィルス。

国内でも緊急事態宣言が発令され、
先の見えない状況が続いております。

PHJの事業地であるカンボジアやミャンマーでも感染者が増えており、
さらなる感染拡大に備えた対策が必要とされています。

ミャンマーでは旧正月や水祭りで大勢のタイからの帰還労働者が入国し、感染拡大が懸念されたことから、
PHJは4月初めに事業地の病院や地域保健センターなどの医療機関向けに
感染拡大対策に帰還労働者や感染疑い者に対して感染症状の検査、治療する際に必要となる
医療物資の寄贈を行いました。

またカンボジアでは事業地内で通常開催されている
医療スタッフと保健ボランティアとの会議で
マスク、ゴム手袋、石鹸が配布され、
感染予防対策が草の根レベルで実施されています。

PHJではスタッフの安全を確保しながら、
現地の人々の健康のために活動を継続しております。

詳細は下記のレポートをお読みください。

【PHJ活動レポート】
●ミャンマー事業
タッコン郡保健局とレウェー郡保健局に対して新型コロナウイルス感染対策に必要な医療物資を4月7日、4月8日に寄贈を実施しました。
https://www.ph-japan.org/program_myanmar_maternal_72

●カンボジア事業
運営委員会・保健ボランティア会議で新型コロナウイルス対策支援を行いました。
https://www.ph-japan.org/program_cambodia_maternal_92

【メディア掲載】
武蔵野・三鷹のインタビューメディア「route634」に佐野代表のインタビューが掲載されました
https://route634.jp/person/phj-sano/

【身近なことから支援に参加できます!】
○読まなくなった本やDVD、CDがPHJの寄付になります
「古本チャリティ募金」
https://www.ph-japan.org/support_hon

○寄付型ウォーターサーバー登場!
自動販売機だけでなく、ウォーターサーバーも
飲むだけで寄付ができるようになりました。
オフィス内などに設置して社会貢献してみませんか?
http://www.ph-japan.org/corporate_sponsor_vendingmachine

○Tポイントカードやクレジットカードで寄付
yahoo!ネット募金でPHJに支援することができるようになりました。
Tポイントカードのポイントを寄付することもできます
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5011001/

○断捨離で支援!ショッピングで支援!
使わなくなったバックや服を寄付して、ショッピングをして、
PHJを支援することができるようになりました。

海外ファッション通販サイト「waja」の
【ファッションチャリティプロジェクト】
http://www.waja.co.jp/fcp/npo/activity/8.html

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
お問い合わせやご感想など mailto:info@ph-japan.org までお寄せください。

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発行者:ピープルズ・ホープ・ジャパン
国際保健医療支援団体 認定NPO法人第1号
代表 佐野 廣二
広報 南部 道子
〒180-8750 東京都武蔵野市中町 2-9-32
Tel: 0422-52-5507  Fax: 0422-52-7035

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COVID-19対策に医療物資を寄贈と啓発活動を実施

4月末にPHJ事業地のストゥントロン保健行政区より、COVID-19の感染予防対策のために支援要請がありました。PHJカンボジア事務所は、 PHJの事業対象である4保健センターを含む、ストゥントロン保健行政区管轄の全12保健センター、保健ボランティアや母子保健ボランティアに対する物資の寄贈と、手洗いなど感染予防の啓発活動を実施しました。

ストゥントレン保健行政区と保健センターへの物資寄贈

【寄贈した医療物資一覧 (総額約80万円)】
・ストゥントロン保健行政区内の医療施設への支援
1、非接触体温計:12台(12保健センター)
2、マスク(50枚/箱):494箱(保健行政区、地方病院、12保健センター)
3、消毒液 (1.0リットル):120個(12保健センター)
4、消毒ジェル(500㎖):240個(保健行政区、地方病院、12保健センター)
5、感染予防啓発活動費:(12保健センター)
・保健ボランティア・母子保健ボランティアへの支援
1、マスク(50枚/箱):3箱
2、医療用手袋 (100枚/箱):3箱
3、消毒液 (1.0リットル):4個
4、石鹸:168個
5、ペーパータオル:4個

保健行政区長が非接触体温計を保健センタースタッフに配布
保健ボランティア会議にて手洗い啓発活動実施
保健ボランティア会議(各ボランティアへマスク、医療用手袋、石鹸を寄贈)
区の役人による村へのCOVID-19感染予防啓発活動

感染拡大予防のなかでの母子保健サービス継続と向上を

新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大予防のため、ミャンマー政府は、5人以上の人が集まる行事の禁止、不要不急の外出の自粛、外出時のマスクの着用、などの措置を講じています。

医療従事者は各地で、体温測定や咳等の感染症状の有無を確認するため24時間体制で勤務にあたっています。そうした医療従事者に必要な医療物資が届けられるよう、PHJは、保健局からの要請に応えて医療物資の緊急支援を実施してきました。緊急支援した医療物資は、タッコン郡・レウェー郡内の病院や施設、各地の検査で活用され、感染拡大予防に貢献しています。

また、このような状況の中でも、妊産婦さんや赤ちゃんは通常時と同じように保健サービスを必要としています。Stay Homeを実施する村びとの健康を守るためには、地域の助産師さんの存在が重要です。
PHJは、助産師の医療技術を維持・向上させるため、助産師スキル・モニタリングの実施をサポートしています。
5月から、以前実施したスキル・モニタリングの結果を助産師さんとともに復習する機会を各地域医療保健センターにて設けています。
COVID-19の影響で医療者月例会議が中止されているため、監督者である政府職員との連携や継続教育の機会が減っている助産師にとって、この機会にひとりひとりが自身の医療技術を振り返り向上させることができただけでなく、スーパーバイザーである政府職員と助産師の連携強化にもつながっています。

2020年3月号:カンボジア:子どものケア教育をより効果的に、ミャンマー:感染予防をテーマにした卒後研修

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ご支援者の皆様
PHJ広報の南部です。
いつもご支援ありがとうございます。
新型コロナウイルス(COVID-19)の国内外の感染広がりで
不安と緊張が続いています。
皆さま無事に過ごされていますか?
PHJの事業国ミャンマーとカンボジアでも
感染者が確認され、増加傾向にあります。
カンボジアの地方農村においても
いつもは楽しく遊んでいる子どもたちや
道を行き交う村の人たちの往来が
少なくなっている村も見受けられます。
活動の中では医療者向けの感染症の予防対策の研修など
まさに今時宜にかなった支援も実施しています。
感染症などに影響を受けやすい
医療環境が脆弱な地域で
早期終息を願いながら
私たちができることを続けてまいります。
■■■CONTENTS ■■■
【人材募集】
カンボジア事務所駐在員を募集しています。
【認定NPO更新審査結果のご報告】
PHJでは5年毎の有効期間が2019年9月29日に終了するために、2018年から更新申請書を作成し、2019年5月24日に都庁に提出し、
同年11月14日に都庁の審査を受けました。2020年1月30日に認定特定非営利活動法人としての有効期間の更新が下記の通り承認されました。
認定番号:31生都管第1521号、認定後の有効期間:令和元年9月30日から令和6年9月29日
PHJが認定NPO法人であることによって皆様からいただいた寄付金は、税制上の特例措置の対象となります。
https://www.ph-japan.org/support_taxdeduction
【PHJ活動レポート】
●ミャンマー事業
助産師を対象に「感染予防」をテーマにした卒後研修を行いました。
2月の時点でも世界で感染が拡大している新型コロナウイルスの感染予防行動も改めて助産師たちに伝えられました。
https://www.ph-japan.org/program_myanmar_maternal_71
●カンボジア事業
医療機関のスタッフが集まり、ブレインストーミングセッションを実施しました。
目的は住民に対し子どものケア教育をより効果的に実施すること。
保健省のスタッフがファシリテーターとなり、州保健局スタッフ、保健行政区長、担当保健センターの保健センター長と助産師が参加しました。
https://www.ph-japan.org/program_cambodia_maternal_91
【スタッフブログ】
「脱サラ僧侶の、カンボジアNGO日記」その6
カンボジアでも新型コロナウイルスが感染拡大。
http://blog.livedoor.jp/ph_japan/archives/52278947.html
【身近なことから支援に参加できます!】
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「古本チャリティ募金」
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自動販売機だけでなく、ウォーターサーバーも
飲むだけで寄付ができるようになりました。
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○Tポイントカードやクレジットカードで寄付
yahoo!ネット募金でPHJに支援することができるようになりました。
Tポイントカードのポイントを寄付することもできます
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5011001/
○断捨離で支援!ショッピングで支援!
使わなくなったバックや服を寄付して、ショッピングをして、
PHJを支援することができるようになりました。
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【ファッションチャリティプロジェクト】
http://www.waja.co.jp/fcp/npo/activity/8.html
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運営委員会・保健ボランティア会議で新型コロナウイルス対策支援

保健ボランティア、保健行政区長、保健センタースタッフがコミュニティーの保健状況を情報共有する大事な場である「運営委員会・保健ボランティア会議」がクボッタゴン保健センター、オームルー保健センター、ビアムコスナ―保健センターにて開催されました。
会議では通常、保健教育活動の情報共有をしますが、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、ゴム手袋、マスク、石鹸が保健ボランティアに配布されました。
合わせて保健センタースタッフは、感染拡大の防止策についての指導や、タイなどからの出稼ぎ労働者が帰還した場合に14日間の隔離が義務づけられていることなどの情報を保健ボランティアたちに伝えました。




新型コロナウイルス感染予防に向けて、保健ボランティアも重要な役割を担っています。

COVID-19対策に医療機関へ緊急支援物資を寄贈

PHJミャンマー事務所は、3月末に事業地であるタッコン郡保健局とレウェー郡保健局より新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の感染疑い者への検査・治療のために必要な医療物資の寄贈依頼を受け、感染拡大を予防し地域住民の健康を維持するため4月7日、4月8日に寄贈を実施しました。

COVID-19のアウトブレイクが世界的に拡大し、ミャンマーでも3月23日に感染者が発表され、その後徐々に感染者が増えています。
こうしたなかでミャンマーの水祭りと旧正月である4月10日~4月17日にタイからの大勢の帰還労働者の入国による感染拡大が懸念されています。
そこでタッコン郡保健局とレウェー郡保健局は今後のCOVID-19の感染拡大対策として、帰還労働者や感染疑い者に対して感染症状の検査、治療する際に必要となる医療物資の寄贈を依頼しました。
この要望にいち早く対応するため、PHJは4月7日にタッコン郡保健局へ、4月8日にレウェー郡保健局へ下記の物資(総額約50万円)を寄贈しました。今後、各保健局が病院や地域保健センターに配布する予定です。
【寄贈した医療物資一覧 (総額約50万円)】
1:非接触体温計:15台(タッコン郡保健局:8台、レウェー郡保健局7台)
2:マスク個数:107箱(タッコン郡保健局:61箱、レウェー郡保健局46箱)
3:アルコールジェル 2L 個数:70本(タッコン郡保健局:40本、レウェー郡保健局40本)
4:医療用手袋(Mサイズ) 個数:77箱(タッコン郡保健局:44箱、レウェー郡保健局33箱)

タッコン郡保健局への寄贈

レウェー郡保健局への寄贈

なお、PHJミャンマー事務所は3月末にタッコン郡保健局長と今後の支援活動の実施方針について協議し、『参加者が社会的距離を保てない集会は禁止』という方針に基づいて助産師の教育や母子保健教育、定期会議などの一部の活動を5月以降に延期することなどを決めています。


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