オンライン対談イベント 小野薬品×PHJミャンマー連携事例 「企業価値向上をもたらすNGOとの連携とは」


オンライン対談イベント 小野薬品×PHJミャンマー連携事例
「企業価値向上をもたらすNGOとの連携とは」

SDGs達成に向けて企業とNGOの連携が注目されているものの、企業にとってのメリットは?実際にどうやって連携を実現させているの?社内の広報や社員に対する理解はどうするの?そんな悩みを抱えている企業のCSRや人事・総務の方がいらっしゃるのではないでしょうか。
医薬品の創製に取り組む小野薬品工業株式会社は、国際協力NGOピープルズ・ホープ・ジャパンのミャンマーの妊産婦の医療アクセスの改善活動を2020年より支援しています。
この事例を紹介しながら、なぜ支援を決めたのか、どうやって実現し、社内への理解をどのように進めているのか、などを対談形式でお話しいたします。企業の社会貢献や国際協力に関心のある方など、どなたでもご参加ください。

【登壇者】
・力武佑介氏
小野薬品工業株式会社 サステナビリティ推進部 CSR推進室

・藤野康之氏
特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン代表、ミャンマー事業担当

【概要】
■日時:2024年2月28日(水)19時00分~20時00分
■実施方法:オンライン
■定員:50名
■参加費:無料
■お申込方法:ご参加を希望される方は、以下のフォームに事前に入力しお申込みください。
https://forms.gle/8Zq3PXLJHmMZHNoE7
■申込〆切:2月25日(日)

■主催:特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン 協力:小野薬品工業株式会社

【お問い合わせ】
特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン 東京本部
メールアドレス: info@ph-japan.org

 

安全なお産をささえるダイアリー

PHJカンボジア事務所ではオリジナルダイアリーを制作し、
新年にPHJの事業関係者、たとえば現地カウンターパート、保健センタースタッフ、ボランティアなどに配布します。

1月に開催された保健ボランティア会議で、保健ボランティアと会議参加者に手渡しました。

このダイアリーはスケジュール管理やメモ帳とともに、母子の健康に必要な基礎的な情報もイラスト付きで含まれています(PHJの活動紹介も!)。
また、保健センターに連絡するための情報も記載されています。

ダイアリーを使って活動予定の管理や情報を整理することで、保健ボランティアの取り組みがより充実することを目指します。

会議の際に手ぶらで参加する人が少なくないので、このダイアリーを常に持参して、活動の予定や記録、会議の内容を記録する習慣をつける効果もあります。

「カレンダーとノートと保健教育の機能がひとつにまとまっていて、とても使いやすい」と保健ボランティアさんが話してくれました。
多くの人が手帳を使っている日本と違い、カンボジアの農村地域に住む保健ボランティアにとって、一年間使い続ける大切な一冊になります。

【本事業はJICA草の根技術協力事業とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】

 

PHJ 東京事務所 12月30日~1月4日まで休業します

PHJ東京事務所は、年末年始の休日のため、

12月30日から1月4日まで休業いたします。

その間のお問い合わせなどについては対応ができませんのでご了解ください。

1月5日に通常の業務を再開いたします。

今年1年のご支援に感謝いたします。

PHJ Tokyo Office closed from December 30 through January 4

Please be advised that PHJ Tokyo Office will be closed for the year end

and new year holidays, from December 30, 2023 through January 4, 2024.

During this period, we will not be able to respond to any inquiries.

We will resume our business on January 5 and appreciate your understanding.

医療者の指導・監督のための勉強会の実施

助産師の能力強化は、より安全安心なお産のために不可欠な要素のひとつ。そのために、助産師に対するスーパービジョン(指導や評価)が重要な取り組みです。
PHJでは、保健センターの現場で働くスタッフに対する指摘や評価で終わらせず、具体的な改善につなげていくサポーティブ・スーパービジョン(支援的監督)の効果的な実施を進めています。

12月に保健センターの助産師に対するスーパービジョンを行うシェムリアップ州保健局とソトニクム保健行政区のスタッフの勉強会を実施しました。
勉強会の講師は、保健省のスタッフ。保健省が定めるガイドラインに則って、妊婦健診、産後検診、分娩介助、緊急搬送についての講義、ダミーを使った演習、チェック・リストの使い方の説明と実技が行われました。


助産師などの保健センタースタッフに改善が必要な部分を指摘するだけでなく、改善につながる具体的な知識の補足や共有、技術の向上の助言までできるように配慮した充実した勉強会となりました。

【本事業はJICA草の根技術協力事業とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】

助産師の能力向上を促進するスマートフォン活用の研修

この数年、新型コロナウイルス感染症拡大による影響で、医療従事者を対象にした研修が中止されたり、受講人数が制限されるなど、貴重な研修の機会が限定されてしまいました。
こうした状況下で、感染症流行や自然災害などにより研修の実施が困難な場合に備え、助産師がスマートフォンで学習できるアプリ「セーフ・デリバリー(安全なお産)」やWEBサイトの教材が整備されました。

カンボジアでは携帯電話の普及が進んでおり、農村地でも多くの人々がスマートフォンを使用しています。そのため、医療現場でもITを活用した助産師の能力強化の取り組みが期待されています。
しかし、事業地の保健センターの助産師の多くが、メールアドレスを持っていないなどの理由で、アプリの登録やアカウント作成ができないなど、実際の活用に至っていないことが分かりました。

そこで、10月に助産師を対象にアプリの登録やWEB教材の利用方法を学ぶ研修を行いました。研修に参加していない同僚助産師にも、アプリの登録・利用方法の説明ができるよう振り返りが何度も行われました。
登録が早く完了し、その場で研修を受けている助産師もいました。


安全安心なお産に向けて、より多くの助産師がスマートフォンでいつでもどこでも知識や技術の向上に取り組んでもらえればと思います。
【本事業はJICA草の根技術協力事業とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】

11/27「異文化理解と国際協力:カンボジアの母子保健の現場から」

現地スタッフが不満を抱えている、カウンターパートが無理な要求をしてきた―――。
国際協力NGOの海外駐在員が直面しがちな課題。国際協力の取り組みのなかで実際のケースをもとに、どのように解決していくかを考え、海外で異なる文化的背景をもつ人と働くための心構えを学んでみませんか。

本イベントでは特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパンのカンボジアのシェムリアップ州の母子保健改善活動*の取り組みを紹介し、こうした取り組みを進めるうえで大切な現地の人とのコミュニケーションについてケーススタディで学びを深めます。

*JICA草の根技術協力事業「シェムリアップ州ソトニクム保健行政区における安心安全なお産のための保健システム強化支援事業」

【登壇者:奥本達彦 PHJカンボジア事務所プロジェクトマネージャー】
6年間の消防士勤務後、大学で教育とパーソナルファイナンスを学ぶ。卒業後、カンボジアにて6年間ソーシャルビジネス(教育・インパクトソーシング)を展開。2021年にPHJ入職。

◆日時:2023年11月27日(月)19時00分~20時00分 (18時45分開場)
◆実施方法:会場での対面とオンラインでのハイブリッド形式
◆定員:対面20名、オンライン20名
◆会場:武蔵野プレイス スペースC
〒180-0023 武蔵野市境南町2-3-18
(JR中央線・西武多摩川線「武蔵境駅」南口下車、徒歩1分)https://www.musashino.or.jp/place/

◆ 参加費:無料
◆お申込方法:ご参加を希望される方は、以下のお申込フォームで事前にお申込みください。
【お申込みフォーム】
https://forms.gle/9dWuKzDeysEP6PHGA

【お問い合わせ】
特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン 東京本部
メールアドレス: info@ph-japan.org

PHJ本部スタッフによる現地からの報告

PHJ海外事業部の徳地(助産専門家)です。
10月3週目より事業地シェムリアップへ出張中です。

今回は、プロジェクトの活動進捗モニタリングと、
遠隔地にある保健センターで働く助産師への聞き取り調査などを
行うために来ています。

事業対象地の保健センターにおいて、保健センター長や助産師より母子保健サービスに関する様々な
聞き取り調査を行いました。

遠隔地の保健センターで妊婦健診や分娩介助を行っている助産師からは、
「分娩後の出血に対応できるようなスキルアップの研修を受けたい」、
「子癇*に関する知識や対応に関する研修を受けたい」
などの声が聞かれました。遠隔地の保健センターで働く助産師にとってはどちらも重要な知識とスキルです。
保健センターでは対応できない症例をいち早く診断できるための助産師の能力強化、
異常のある妊産婦を搬送できる保健システムの強化はPHJが現在取り組んでいる支援の一つです。

地域で活躍する保健ボランティアが定期的に保健センターに集まり、
意見交換や保健知識を学ぶ保健ボランティア会議にも出席しました。
35㎞離れた村からの参加者もおり、保健ボランティアのモチベーションの高さが伺われました。

PHJが作成した健康管理ノートを参加した保健ボランティア全員に配布し、
このノートを活用して村人の情報取集やモニタリングが行えるよう、記入方法についてPHJ現地スタッフが説明を行いました。
記載方法について活発な意見交換がされており、今後このノートを活用した住民の健康状態の記録が円滑に行われることが期待されます。

今回の出張における新たな発見の一つとしては、
現在においても遠隔地では伝統的産婆(TBA)が重要な役割を担っているということでした。
遠隔地においては、保健センターまで到着する前に間に合わず道端で出産してしまうということもあるようです。
そのためにTBAが保健センターまでの付き添いをするケースが多いようです。

本事業では保健施設での出産や医療者介助による出産の促進を目指していますが、、
陣痛が始まった後に、保健センターを訪問するか否か、また訪問するタイミングについての住民の判断に
大きな役割を担っていることが予想されます。
保健ボランティアに加え、地域で妊婦や住民から信頼を置かれるTBAにおいても
適切な保健知識や保健施設での出産の推奨、訪問するタイミングなどについて保健知識の教授が重要であると感じました。

数時間前に保健センターで生まれたばかりの赤ちゃん

現在ある仕組みや人材を有効に活用して、すべての妊婦が安心・安全なお産ができるよう、
地域の連携強化、搬送システムの強化、人材の能力強化などを引き続き行っていく必要があると再認識しました。

*子癇(しかん)とは​
子癇とは主に妊娠20週以降にはじめて起きるけいれん発作(てんかんや二次けいれんではないもの)のことで、
初産婦(初めて妊娠、分娩する女性)や若い妊婦、妊娠高血圧症候群の人に多いといわれています。

【本事業はJICA草の根技術協力事業とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】


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