2018年3月号:カンボジア:栄養満点のお粥づくり/ミャンマー:ブラジルのお産に学ぶ

━━━━━━━━━━━2018年3月30日
アジアの母と子をささえる 国際保健医療支援団体
ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)
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こんにちは。
今月からPHJのインターン生として
働いています茅根里紗です。
まだまだわからないことだらけですが、
広報として皆さんにPHJの活動をお伝えしていきます。
半年間よろしくお願いします。
3月も終わりに近づきすっかり暖かくなりましたね。
PHJの事務所近くの桜もとても綺麗に咲きました。
春といえば四季の始まり、再スタートの季節です!
暖かくなると、
何かを改めて頑張ろうという気持ちになってきますね。
PHJも気持ちを新たに元気に活動に取り組んでいます。
■■■CONTENTS■■■
【1】海外事務所活動レポート
≫カンボジア:栄養トレーニングでお粥づくり
≫ミャンマー:ブラジルのお産を見て考える
≫タイ:小児心臓病支援事業のその後
【2】国内事業活動レポート
≫支援団体によるカンボジア事業視察ツアー
【3】あと1日!安全なお産を応援しよう!
≫カンボジア安全なお産応援募金
【4】身近なことから支援に参加できます!
≫ドリンクを買うだけ、いらない服やバックを寄付するだけ
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【1】海外事務所活動レポート
≫カンボジア:栄養トレーニングでお粥づくり
生まれてから2歳までの子供達が健康な成長と発達を遂げるための
ケアとコミュニティを目指した活動を始まっています。
活動の一環のお粥とは。
http://www.ph-japan.org/program_cambodia_maternal_72
≫ミャンマー:ブラジルのお産を見て考える
過去にブラジルの母子保健プロジェクトに関わった経験のある専門家により
ブラジルのお産の講義をミャンマーの助産師さん対象に行いました。
その反応は・・・?
http://www.ph-japan.org/program_myanmar_maternal_48
≫タイ:小児先天性心臓病支援プログラムの現在
PHJタイで実施されていた小児先天性心臓病支援事業は、PHJから現地の関係団体に引き継がれ、
現在も続いています。先日この事業の最新の報告が届きました。
http://blog.livedoor.jp/ph_japan/archives/52254079.html
【2】国内事業活動レポート
≫2009年からカンボジア事業へご支援いただいている
成田コスモポリタンロータリークラブの代表者の方々が
活動地を訪問しました。参加者の方が日本のカレーを
カンボジアのお母さんや子供達にふるまってくださいました。
http://blog.livedoor.jp/ph_japan/archives/52254258.html
【3】募金のお知らせ
≫3月31日まで、カンボジアの安全なお産を応援できます。
1500円の寄付で妊婦健診や産後検診を奨励できます。
http://www.ph-japan.org/support_cambodia_osan
【4】身近なことから支援に参加できます!
○自動販売機でPHJに寄付ができます
ドリンクを買うだけで、PHJに支援ができる。
そんな自動販売機をオフィス内などに設置して
社会貢献してみませんか?
http://www.ph-japan.org/corporate_sponsor_vendingmachine
○Tポイントカードやクレジットカードで寄付
yahoo!ネット募金でPHJに支援することが
できるようになりました。
Tポイントカードのポイントを寄付することもできます
http://donation.yahoo.co.jp/detail/5011001/
○断捨離で支援!ショッピングで支援!
使わなくなったバックや服を寄付して、ショッピングをして、
PHJを支援することができるようになりました。
海外ファッション通販サイト「waja」の
【ファッションチャリティプロジェクト】
http://www.waja.co.jp/fcp/npo/activity/8.html
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
お問い合わせやご感想など
info@ph-japan.org までお寄せください。
◆メール配信対象
本メールマガジンは、メールマガジン登録の手続きをしてくださった方々やPHJを
支援してくださっている方々、PHJの運営委員の方々ににお送りしています。
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メールニュースの配信停止をご希望の方は、以下のページにてお手続きを
お願いいたします。
≫ http://www.ph-japan.org/about_mailmagazine
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発行者:ピープルズ・ホープ・ジャパン
国際保健医療支援団体 認定NPO法人第1号
代表 廣見 公正
広報 南部 道子
〒180-8750 東京都武蔵野市中町 2-9-32
Tel: 0422-52-5507  Fax: 0422-52-7035
e-mail:info@ph-japan.org
URL: http://www.ph-japan.org
Copyrightピープルズ・ホープ・ジャパン
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ドラマを見ながら安全なお産を学ぶ

PHJでは村の妊婦さんや村人を対象に母子保健教育を2016年2月よりタッコン郡の農村部で行っています。
村の女性や村人に妊娠期や産後のケア、日常生活、異常兆候などの適切な知識を伝えることを目的に助産師が行っています。

今までは口頭やフリップチャートを用いての説明でしたが、新しい取り組みとして
ミャンマー保健省が制作した母子保健を題材にしたドラマを見てもらいました。
妊婦さんたちは大画面に映し出される映像に夢中になっていました。

ドラマの内容は、子だくさんの女性が妊娠するところから始まります。女性は助産師に出産時のリスクが高いからと病院での出産を勧められますが、自宅出産をし、出血多量で亡くなってしまいます。また、ドラマの後には分娩後や産後の異常兆候の説明もあります。
妊婦さんたちからは映像を見ながら学べるのでわかりやすいという声も聞かれました。
また助産師たちの間でも、評判が広がり自分が担当している村でも映像を使いたいという声も聞かれています。
今後も妊婦さんや村人が楽しく学べる母子保健教育を目指し、適切な知識が身につくように取り組んでいきたいと思います。

正しく説明できてる?母子保健ボランティアの家庭訪問

母子保健ボランティアによる家庭訪問をモニタリングしました。
この家庭訪問は母子保健ボランティアが妊産婦さんを訪問して保健知識の強化や意識改善を図る大切な活動であり、母子保健ボランティアが正しい知識をしっかり説明できているかPHJスタッフがチェックしました。
モニタリングは妊娠期と産後の2種類があり、3村で20人の母子保健ボランティアを対象となりました。
▼妊婦さんに説明する母子保健ボランティアをモニタリング


▼産後の家庭を訪問し新生児のケアについて説明しているところ

モニタリングをする中で健康を損なう恐れのある伝統的医療を続けているケースも確認され、今後も母子保健ボランティアと協力して正しい知識を普及していくことの重要性が感じられました。
今回モニタリングを行った母子保健ボランティアの保健教育スキルは妊婦健診、産後検診ともに高得点でした。
>>詳しい活動内容・活動レポート一覧へ
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栄養トレーニングでお粥づくり

子供の健康な成長支援(パイロット事業)の活動が始まっています。
この事業は生まれてから2歳までの子供達が質の良いケアとコミュニティのサポートで、
健康な成長と発達を遂げることを目標としています。
このコミュニティを支える核となる母子保健ボランティアを対象に
栄養に関するトレーニングを実施しました。
州保健局の担当者や保健行政区の母子保健担当者 合わせて3名がトレーナーとなり、2日間にわたり講義と実習が行われました。

講義は質疑応答を交えながら和気あいあいと

2歳以下の子供とその母親への教育内容で
1日目は「栄養や食品、母乳栄養や衛生に関する講義」
2日目は、「栄養豊富な食品について、生活における衛生、食品の安心について、栄養豊富な食事の作り方について」でした。

手洗いの正しいやり方を実践

2日目の栄養豊富な食事の作り方については、6か月児へのお粥の作り方の調理実習を参加者全員で行いました。

魚と肉の2種類のベースを作った。 肉は塊肉をひき肉にするところからスタート
協力して様々な食材をみじん切りに
お粥の出来上がり

参加者は熱心に講義に耳を傾け、意見を述べたり質問をしており、調理実習でも協力して調理工程をこなしていました。
参加者の事前テスト平均は45.5点、事後テストは84.9点で、知識もしっかりと身についたことが確認できました。

参加した母子保健ボランティアの皆さんたち

ブラジルのお産を見てミャンマーのお産について考える 

~女性が安心して出産できる環境作り~
2月下旬に北里大学の吉野先生を招聘し、ミャウッミェイ地域保健センター管轄で働く助産師・補助助産師と彼らを管理・監督しているタッコン郡保健局のスタッフを対象に、ブラジルのお産のビデオを見ながら「女性(妊産婦)中心のケア」について講義をして頂きました。ブラジルでは過去に妊婦の人間性を重視した母子保健プロジェクトがJICAによって実施されており、吉野先生は専門家として関わられていらっしゃいました。

PHJでは村の女性が安心して出産し、妊娠中から産後にかけて継続的な母子保健サービスを受けられるようにサブセンター(正式名はSub-Rural Health Center)という村にある一次医療施設の建築を支援しています。
先月の活動レポートでも報告させて頂いた通りで、サブセンターの建築当初には、物珍しさからか分娩件数が一時的に上昇しますが、その後の分娩件数の上昇には、そこに勤務する助産師の人柄、コミュニケーション能力、村人からの信頼度といった要素が関連し、分娩件数の継続的な上昇は簡単ではないというのが現状です。
そのため、産む女性の気持ちを考えながらケアを行うというケアの本質を学び、安心して出産ができる環境作りを目指すことを目的とし、今回の講義に至りました。
普段、他の国の出産を見たことがないミャンマーの医療スタッフにとって、ブラジルのお産のビデオは、とても興味深いようで、皆じっくりと見入っていました。

ビデオ鑑賞後に感想を聞くと「私たちもブラジルのようなケアをしたい。ミャンマーでは搬送システムの問題が大きいので、ブラジルのように出産までの間待機する施設があれば、緊急事態が起こったときに救急車で病院にすぐ搬送できるのでとても良いと思った。
一方でブラジルでも助産師が女性が安全で安楽に過ごせるように産婦にマッサージをするなどのケアを提供しており、ミャンマーと同様の配慮をしていることがわかった。」とのことでした。
ブラジルのお産のビデオを見ることで、自分たちが普段しているケアについても客観的に考えることができ、良い機会になったようでした。
ミャンマーの村のお母さんが、安心して安全に子どもが産める環境を整えられるように、
今後もPHJは支援していきます。

支援事例:チャリティカレンダーによる寄付

名入れカレンダーによるご支援

壁掛けカレンダーと200部以上のご寄付いただいたご支援者様には名入れサービスを承っています。

壁掛けカレンダー名入れイメージ

卓上カレンダー名入れイメージ

ご支援企業
  • イノメディックス株式会社(2013-2021)
  • 岩渕薬品株式会社(2013)
  • 横河商事株式会社(2006~2021)
  • 横河東亜工業株式会社(2015-2020)

法人内、事業社内での募金活動や告知のご協力

ご支援企業
  • 医療法人敬愛会 リハビリテーション天草病院
  • 株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ
  • ゼブラ株式会社
  • 東京電機産業株式会社
  • 日本ヒューレット・パッカード合同会社
  • 日本ヒューレット・パッカード労働組合
  • 横河電機株式会社
  • 横河ソリューションサービス株式会社
  • 横河電機株式会社/横河マニュファクチュアリング株式会社 甲府事業所
  • 横河マニュファクチュアリング株式会社 小峰事業所

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