保健センターの井戸の掘削工事

カンボジアでは一般診療や分娩が行われる保健センターといった医療施設でさえ、水を確保するのが難しい状況です。
支援地にあるアレアッタノー保健センターではこれまで二つ井戸(手動でくみ上げるタイプ)
がありましたが、すでに水が出ない状態でした。そのため、保健センターの
スタッフがこれまでは水を買ってきて、しのいできました。
そこで、今回新たに電動で水をくみ上げるタイプの井戸を作るため掘削工事をしました。

地面に穴をあけて、パイプを通し、そこにポンプを差し込んで、水を吸い上げる仕組みです。

完成後の井戸

保健センターの裏にあるタンクと井戸をパイプでつなげ、モーターの電源を入れるとタンクに水が溜まるようになっています。
もちろん日本と比べればまだまだ厳しい環境ではありますが、
井戸による水の供給という重要なインフラが整った保健センターでよりよいサービスやケアが提供できればと思います。

村での母子保健教育の様子

母子保健教育は、助産診療センターだけではなく、住民の住んでいる農村地でも実施しています。
今回は、民家を借りて、産後の女性を対象に、産後のケアに関しての保健教育を助産師と補助助産師が中心となって行いました。
産後の女性と周辺の住民15名程度が集まった中での開催となりました。

(首も座っていない赤ちゃんをつれて産後のお母さんが参加!)

(近所の人も一緒に聞いています。)
保健教育の前と後に産婦さんたちの理解度をはかるテストを実施しています。今回参加した産婦さんは優秀で、教育後のテストの結果がとてもよくなっていました。
村の女性が正しい母子保健知識を得る場を今後も提供していきたいと思っています。

(教育の後のテストを受けるお母さん)

助産師のスキルチェック その2

昨年度に引き続き、村で妊産婦のケアを行っている助産師のスキルチェック行いました。

ミャンマーの助産師は2年過程の助産師学校を卒業した後、すぐに村の地域保健センターや助産診療センターに配属され、1人で診療にあたらなければなりません。
卒後教育を受ける機会も少ないため、PHJでは政府の職員と一緒に助産師のスキルチェックを行っています。
チェックの方法は、チェックリストに基づき、妊婦健診と産後検診に関する知識と技術を助産師を監督する立場にあるタウンシップ保健師長と婦人保健訪問員が評価します。
妊婦健診のチェックでは村の妊婦さんに協力してもらい実際に健診を行いました。
評価の後には、再度見直しが必要な点に関して、一対一で助言をもらいます。

チェックを受けた助産師からは「このような機会はないので今後も定期的に行ってほしい」との声も。

今回で、PHJのプロジェクトエリアの助産師全員の妊婦健診と産後検診のスキルチェックが終了しました。
今まで行ったスキルチェックの結果をもとに、今後、助産師のトレーニングを行う予定です。

専門家によるワークショップ開催

(保健行政区のマネジメント能力向上へ)
農村部の保健センターや病院を統括する保健行政区。そのマネジメント能力や質は、保健センターでの妊産婦や乳幼児に対する継続ケアの提供に大きく影響します。
PHJは支援活動の一環として、保健行政区の職員と協働して、事業マネジメント、会議運営、情報 収集と分析の強化支援を行っています。
2016年12月末に岡本美代子先生(順天堂大学)を招き、PHJの支援地であるストゥントロン保健行政区の管理職メンバーを対象に「マネジメントの基本を学び次年度年間計画を再構築する」ことを主目的として、3日間のワークショップを実施しました。
ストゥントロン保健行政区からは、保健行政区長、副保健行政区長、母子保健担当チーフ、結核予防担当チーフが参加し、PHJからは現地スタッフ6名と駐在スタッフ3名が参加しました。
ワークショップは3段階で、1:良い事例を学んで議論する、2:マネジメントの基本概念を理解する、3:マネジメントの知識を活用し2017年の計画を立案する というものです。
まず、近隣のチョンプレイ保健行政区の視察では、地域の母子保健の課題とそれに対してどのような手段で問題解決を図ったか教示してもらいました。

(チョンプレイ保健行政区を視察し、母子保健担当チーフより経験談を教えてもらう。)

(チョンプレイ保健行政区の保健センターの前で、全員集合)
視察からの学びを活かし、ストゥントロン保健行政区の現状課題や強みを明確にすることができました。

(チョンプレイ保健行政区への視察を通して得られたことを、全員参加で大きなホワイトボードに提示し、整理をしました。)
上記の課題を効果的に解決するために、「マネジメントの基本」の講義でしっかり基礎知識を理解した上で、次年度年間計画の見直しをしてみました。
このことにより、明確な目標を設定し、いかにそれに繋がるロジックを考えて計画を立てるということが、期待する成果を生み出すために大事であるかを学びました。

(ストゥントロン保健行政区メンバーを中心に、次年度計画の見直しを行いました。)
このように段階的できめ細かなワークショップにより、参加者全員でマネジメントに対する理解を深め、能力を向上させることができました。
ワークショップを終えたストゥントロン保健行政区長は「マネジメントは難しかったが、具体的にわかりやすく説明してもらったので理解できた。保健センター長を集めてワークショップを開きたい。そうすると、今起こっている問題が解決できると思う。」という前向きなコメントをいただきました。
マネジメント能力の向上はもとより、PHJスタッフと保健行政区のメンバーがワークショップを通して課題を共有し協働して計画立案できたことで、一体感が生まれたことも大きな収穫だったのではないかと感じます。

PHJ Indonesia office is closed

PHJ Indonesia Office was closed on December 31, 2016. All the PHJ Indonesia projects were transferred to the local organizations that will continue to support the projects under their initiatives. We appreciate your support to Indonesia projects since 1999.
Please see the Indonesia projects pages.
Please contact info@ph-japan.org for any inquiry on PHJ Indonesia projects.

カンボジア安全なお産応援募金

【ご支援ありがとうございました。こちらの募金は終了しました。】
2017年2月より開始しましたカンボジア安全なお産応援募金は2018年3月31日に終了いたしました。
集まった募金額は626,801円となりました。皆様の多大なるご支援に心より御礼申し上げます。

カンボジアではおよそ200人に1人が
妊娠や出産時に亡くなるリスクを抱えています。

カンボジアの農村部では医療施設が未整備で、医療人材が不足しています。そのため自宅での出産が多く、万一の際に適切な手当ができないため多くの母子が危険にさらされます。こうした状況を少しでも改善するため、PHJでは、カンボジアコンポンチャム州で、母子のケアを中心とした保健状況の向上をめざし、地域全体の教育支援活動を行っています。カンボジアの活動についてはこちら

母子の継続ケアでより安全なお産を。

安全なお産に不可欠な保健センターでの妊婦健診、出産、産後検診・乳児健診。これらのケアの定着化をめざして450名の女性に奨励ギフトの配布を行います。

募金概要

寄付目標金額:100万円(海外・国内事務所経費含む)
現在の募金額:626,801円(3月29日現在)
受益者:カンボジア コンポンチャム州のPHJ支援地域に住む女性 450名
募集期間:2018年3月まで     一口:1500円

カンボジアでは奨励ギフトを配布中!ご支援お願いいたします。

2017年4月の現地の近況報告は下記の写真をクリック

2017年2月
保健センターで妊婦健診を受診し、出産を終えたお母さん。

元気な赤ちゃんが生まれました!

地域の人に保健センターでのサービスを受けるように奨励ギフトの告知をしています。

ミャンマー母子保健ボランティア育成開始

━━━━━━━━━━━ 2016年1月31日
アジアの母と子をささえる 国際保健医療支援団体
ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
PHJインターンの佐藤です。
早いもので、2017年も1か月が経とうとしています。
あっという間ですね。
どうぞ本年もご支援よろしくお願いいたします。
今年でPHJは20周年を迎えます。
大きな節目ということで、PHJ紹介パンフレットをリニューアルいたしました。
デザインや内容が新しくなり、
コンパクトで可愛らしいパンフレットに生まれ変わりました!
※インターンによるブログに写真を掲載しています。
(刊行物の団体紹介パンフレット兼会員申し込みをクリックすると
PDFがご覧になれます)
http://www.ph-japan.org/about_publications
より多くの方々の手にとっていただけるようにパンフレットを
何部かまとめて設置可能なオフィスや施設などが
ございましたら、ご連絡ください。
※インターンによるスタッフブログに写真を掲載しています。
本メルマガの最後部分をご覧ください。
それでは今月の内容も、ぜひ最後までお楽しみください!
>>>CONTENTS>>>
【1】海外活動レポート・・・カンボジア・ミャンマー
【2】PHJの素顔・・・・・・東京事務所スタッフ2名が登場
【3】海外駐在によるブログ更新・・カンボジア
【4】インターン生によるブログ更新
【5】いろいろな形で支援できます!
【1】海外活動レポート・・・カンボジア・ミャンマー
《カンボジア》
▼安全なお産を応援するギフトセット配布開始
http://www.ph-japan.org/program_cambodia_maternal_57
《ミャンマー》
▼助産診療センターの着工と母子保健ボランティアの育成開始
http://www.ph-japan.org/program_myanmar_maternal_33
【2】PHJの素顔・・・・・・東京事務所スタッフ2名が登場
今月は募金部の2名をインターンさんがインタビューしました。
▼募金部/東日本大震災支援 横尾勝
http://www.ph-japan.org/about_staff_yokoomasaru
▼募金部 大河内恒
http://www.ph-japan.org/about_staff_ookouchihisashi
▼他の東京事務所スタッフは
http://www.ph-japan.org/about_staff
来月より海外の現地スタッフ素顔を掲載します!
【3】海外駐在によるブログ更新・・カンボジア
▼新年のご挨拶(カンボジア事務所)
http://blog.livedoor.jp/ph_japan/archives/52237633.html
▼カンボジアの大家さんは親切
http://blog.livedoor.jp/ph_japan/archives/52238101.html
【4】インターン生によるブログ更新
新しいパンフレットについて↓
http://blog.livedoor.jp/ph_japan/archives/52238595.html
【5】いろいろな形で支援できます!
★★自動販売機でPHJに寄付ができます。
ドリンクを買うだけで、PHJに支援ができる。
そんな自動販売機をオフィス内などに設置して社会貢献してみませんか?
すでに設置いただいている企業・団体様は50社以上!
設置をはじめメンテナンスはすべてサントリービバレッジサービスが行います。
http://www.ph-japan.org/corporate_sponsor_vendingmachine
★★gooddoのワンクリックでご支援を!
NPOやNGO団体に、無料で支援を贈ることができるgooddo。
1日1回、「応援する」のワンクリックで、PHJに支援をしていただくことができます。
お仕事や家事の合間のわずかな時間に、gooddoからPHJへの応援をお待ちし ています。!
http://gooddo.jp/gd/group/peopleshopejp/?from=fbn0
★★Tポイントカードやクレジットカードで寄付〈yahoo!ネット募金〉
yahoo!ネット募金でPHJに支援することができるようになりました。
Tポイントカードのポイントを寄付することもできます!
http://donation.yahoo.co.jp/detail/5011001/
★★断捨離で支援!
使わなくなったバックや服を寄付して、ショッピングをして、
PHJを支援することができるようになりました。
海外ファッション通販サイト「waja」の
【ファッションチャリティプロジェクト】
http://www.waja.co.jp/fcp/npo/activity/8.html
----------------------------------------------
最後まで読んでいただきありがとうございます。
お問い合わせやご感想など
info@ph-japan.org までお寄せください。
◆メール配信対象
本メールマガジンは、メールマガジン登録の手続きをしてくださった方々やPHJを
支援してくださっている方々、PHJの運営委員の方々ににお送りしています。
◆メール配信解除
メールニュースの配信停止をご希望の方は、以下のページにてお手続きを
お願いいたします。
http://www.ph-japan.org/about_mailmagazine
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
発行者:ピープルズ・ホープ・ジャパン
国際保健医療支援団体 認定NPO法人第1号
代表 廣見 公正
広報 南部 道子
〒180-8750 東京都武蔵野市中町 2-9-32
Tel: 0422-52-5507  Fax: 0422-52-7035
e-mail:info@ph-japan.org
URL: http://www.ph-japan.org
Copyrightピープルズ・ホープ・ジャパン
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □


TOP