ミュージックセラピーを体験

月一回の定例会で障害児や慢性疾患児とその家族が集まり、
ミュージックセラピーを行いました。
たとえば手を使って打楽器のように音を鳴らし、
いろいろな音を出してみたり、歌を歌ったり、といったことをしました。
さらにリズムにのったりやテンポを刻んだりして体で学ぶ時間を過ごしました。
ミュージックセラピーの目的はストレスを和らげること。

終わった後は患者さんもその家族もリラックスした表情で笑みをうかべていました。
体を動かしたり、リズムを楽しんだりすることは、
子供にも大人にも良いことなのですね。
ストレスの多い現代人、普段の生活に取り入れてもよいかもしれません。

保健センター運営委員で充実した話し合い

タノッチュム保健センターでは最近利用者が減っているため、運営委員会議では「なぜ村人が保健センター離れ」を起こしているか、について話し合われました。
この種の議論は漠然と理由を出し合うだけで終わることが多いのですが、ここでは家族計画、産前ケア、出産、産後ケア、一般診察といったサービスごとに来なかった理由を出し合うところから議論が始まりました。
右に立っているのが保健センター長です。

サービスが異なれば、訪問しない理由も異なる、というわけです。
たとえば「出産」の場合は保健センターではなく搬送先の病院に直接行くことが多い、
「産後ケア」ならそもそもこのサービスそのものが定着していない、などの分析が現れました。
このように客観的で具体的な分析を行う議論ができるようになったことは大きな前進です。
問題が起きても、対処がきちんとできるようになれば、自立して運営ができるようになる、ということですね。

妊婦さん向けに体操を行いました

妊娠中の腰痛や背中の痛み軽減、安全な出産のために妊娠体操を実施しました。体操といっても実質、ストレッチのようなもの。
関節を動かすことにより体をやわらかくし、妊娠中の背中や足の関節の痛みを和らげる、もしくは出産時の体勢を保つのを楽にする、ということで実際に体を動かしてもらいながら教育を実施しました。

対象地域の女性たちは、普段あまり運動をしないため、こうしたストレッチも新鮮なようです。まずは「恥ずかしい」という気持ちが先に立ってしまうのでしょう、笑っている女性もいます。

とはいえ、体がほぐれると、心もほぐれるようで、普段の保健教育の際には見せないようなリラックスした表情が見えます。
まずは体を動かすことって気持ちいい!ということを体感できたのではないでしょうか。

2014年のカレンダーの絵画選定会議をひらきました。

2014年のカレンダーのためのタイ、カンボジア、インドネシア、そして、日本の絵画が集まりました。そこで12か月分のカレンダーをカレンダー制作メンバーで選定しました。

年々集まってくる絵画の質もあがっているので12枚の絵を選ぶのにとても苦労します。

上はカンボジアの子供の絵画。「トラを生き返らせた仙人」というお話の絵を描いてもらいました。同じ場面を描いていても、個性が表れますね。

こちらは日本の絵画。おとぎばなしは何かわかりますか。

そう。「龍の子太郎」です。日本では院内学級(入院中の子供のための学級)や障害児のデイサービスや学童の子供たちに協力をお願いしています。毎年高いクオリティの絵が集まってきます。

タイの絵画。「マカトのたから貝」というお話です。
楽しんで描いている感じが伝わってくる絵画ですね。


インドネシアの絵画。テーマは「トバ湖の伝説」。
お話の中にボール蹴りをするシーンが出てくるのですが、サッカーをしている絵が届きました。現代版にアレンジしてくれたようです。
さてこの中から12枚の絵が選ばれました。後日、選ばれた絵画を掲載します。お楽しみに!

【カンボジア】保健センターに新しいソーラーライトが寄贈されました

株式会社GSユアサよりソーラーライト「AKARi SOLAR LIGHT KIT」を寄贈いただき、カンボジアの支援地にあるティポー保健センターに取り付けました。

保健センターでは以前からソーラーバッテリーの照明を利用していましたが、バッテリーが2,3時間で切れてしまう、照明が暗いといった問題がありました。
新しいソーラーライトは長時間継続して電力が供給できると同時に照明が明るいため、夜間の出産もより安全に介助することができると大変喜ばれています。
下の写真は保健センターの分娩室内。お医者さんが立っています。昼間に撮影しているためわかりにくいですが、以前のものと比べてかなり明るくなったとのこと。


ソーラーライト一式。バッテリーがコンパクトで持ち運びにも便利。

保健センターのスタッフとPHJスタッフ。みなさんの笑顔も明るい!ですね。



学校保健パイロット・プロジェクトの報告を行いました

5月24日、株式会社八神製作所本社にてカンボジア事務所林所長がカンボジアの「学校保健パイロットプロジェクト」について、報告を行いました。

この学校保健パイロットプロジェクトは、現在PHJが支援しているカンボジアのコンポントム州バライサントゥク保健行政区内で、2つの小学校を対象に保健・衛生教育を試験的に実施するプロジェクトです。PHJは同地域で主に乳幼児や子供を持つお母さんを対象に保健衛生教育を実施してきました。
しかし成人してから従来の生活習慣を変えるのは難しく、いくら教育を行ってもなかなか行動変容に繋がらないという課題が浮かび上がっています。そこで、新たな生活習慣への抵抗がなく保健や衛生の知識への理解が望める小学生以上の子どもたちを対象に教育を実施していくことが有効ではないか、という見方から試験的なプロジェクトとして実施することになりました。(下記写真は教材)

本プロジェクトは株式会社八神製作所の全面的な支援により実現、2013年4月から実施しています。24日は、プロジェクトの計画と進捗を八神製作所本社にて報告しました。本社の会場には100人以上の社員のみなさまが集まり、熱心に報告を聞いてくださいました。また、本社の報告をテレビ会議にて他の営業所とも同時に共有し、合わせて800人もの社員の方が閲覧いただきました。

エドワーズライフサイエンス「助成決定証授与式」で報告

5月22日、エドワーズライフサイエンス基金の助成決定証授与式で支援を受けたPHJタイの子供の先天性心臓病手術に関する報告を海外事業部の中田と畑が行いました。

担当者の方からは人工心臓弁と血行動態モニタリング技術の世界的リーダーである同社の事業内容に合致した社会貢献事業として評価いただきました。

新委員を迎え運営委員会を開催しました。

5月22日、47回目運営委員会を開催しました。今回は新委員として、栗田充治(亜細亜大学 国際関係学部 教授)、吉野八重(北里大学 看護学部 准教授)、 梶山佳伸(大塚製薬株式会社 企画渉外部 部長)にも参加いただき、下記の内容の報告を行いました。
・カンボジア「保健搬送システムについて」 
・インドネシア「母子健康改善、栄養改善、画像診断技術支援」
・タイ/ベトナム出張報告「HIV/AIDS予防教育事業の助成金申請に関する聞き取り、事業運営に関するワークショップなど」
・東日本大震災復興支援報告
・中期計画、第4か国調査状況の報告
またカンボジアの保健搬送システムに関してはトゥクトゥクを寄贈いただいた大塚製薬の梶山様に、カンボジアでの寄贈式や村の様子を説明いただきました。
搬送システムについては運営上の疑問(むやみに使うことはないのか?など)が委員の中より出るなど関心の高いトピックとなりました。

なお、海外事業部支援の中田がカンボジアとタイの事業のPDMを両国で共有化したという報告を行い、
それぞれの国で蓄積したノウハウを横展開する試みをもっと進めてほしいとの意見がでました。
栗田委員よりPHJの人材育成のため、スタディツアーを実施するなど対外的なアピールにも力を入れるようにとのアドバイスをいただきました。


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