母子保健教育~産後ケア~

キンター村やノイエ村など、ミャンマーの4つの村でコミュニティ・ヘルス・ボランティアによる母子保健教育が実施されました!
前回のトピックである「産前ケア」に続き、今回は出産を終えた女性を対象に「産後ケア」について教育を行いました。

産後検診の重要性を伝えるだけでなく、新生児ケアの方法や母乳教育についても村の女性たちに知ってもらう機会となりました。
身につけた知識をどんどん実践してくれるといいですね!
 

地域の課題を話し合う助産師会議

地域保健センターで助産師と準助産師による会議を開き、出産に関わる地域の課題を話し合いました。
ポイントは「搬送」と「医療機関・人材」。
まず搬送の問題。
農村地にある自宅から医療施設へ移動して分娩する、それだけでも日本では想像できないほどの課題が待ち受けています。
まず車などの交通手段そのものを持っていない、あるいは交通費を出すお金がない。
また車に乗れたとしても舗装されていない土の道路は雨が降れば川のようになり、動けないこともあります。
医療機関側の問題としては救急体制も整備されていないため、農村地にすぐに医師や看護婦が駆けつけるといったことも
難しい状況です。
医療設備の不足といったハード面の問題はもちろん、医療従事者の労働条件があまりよくなく、人材の不足やサポート体制に欠如などがあげられました。

こうした会議から現地の課題をあぶり出すことで、その解決に向けて現地の人が主体的になって活動を進めていくことができます。
今後もこのような話し合いを他の地域でも開催する予定です。

カンター村助産診療センターにて出産!

カンター村の助産診療センターで出産がありました。
ちょうど出産を終えたお母さんにお会いできました。
もちろん、疲れてぐったりしていますが、赤ちゃんも無事産まれ、
元気に母乳を飲んでいました。

センターを訪問した際に、分娩室の床をしっかりと掃除をしており、
自宅での出産に比べると衛生的にはより良い環境が維持されています。
この点は、母子保健教育を通して村人にしっかりと伝えてもらう、さらなるセンター利用の促進につなげていきたいと考えています。。
下はカンター村助産診療センターの寄贈式の様子。

新しい助産診療センターで保健教育スタート

カンター村、アレージョン村で完成したばかりの助産診療センターで保健教育がスタート。


母子保健教育の内容としては、産前のケアが中心となり、妊産婦の出産前の健康維持、出産の前のリスクサイン、産前の妊婦健診の重要性を伝えました。
対象は、両村の妊産婦となり、実際の参加者はアレージョン村が12名、カンター村は11名でした。
助産師とボランティアを中心として、保健教育のための利用が実際に行われており、さらなる村人の利用を促進していきたいと考えます。

アレージョン村 助産診療センター寄贈式

カンター村につづき、アレージョン村でも助産診療センターが完成しました。
アレージョン村の助産診療センターは大塚製薬(株)の寄贈によるもので、
6月24日に寄贈式が行われました。

助産診療センターと助産師さん。

左:ネピドーカウンシル役員: Mr.H.E.U Tin Htut
右:大塚製薬株式会社 業務管理部部長:吉永芳博様

寄贈式に列席したアレージョン村の方

センター内部
大塚製薬株式会社のニュースリリースにも詳細が書かれています。

カンター村 助産診療センター寄贈式

NTTファイナンス(株)寄贈によるカンター村の助産診療センターが完成しました。
6月3日はカンター村にてNTTファイナンスの代表取締役社長を招いての寄贈式を行いました。

中央左側からNTTファイナンス代表取締役社長(当時)前田幸一様、PHJ理事長小田、PHJ東京事務所スタッフ田村、NTTファイナンス広報渡辺浩太郎様、PHJミャンマー事務所長真貝。
ミャンマー側は右からタッコン郡事務長、ネピドーカウンシル役員、ネピドーカウンシルの保健局員、保健省公衆衛生局長、お坊様です。

挨拶をする前田社長


助産師さん達

救急車と牛車の連携搬送

寄贈いただいた救急車はミャンマーで走っています。ミャンマーらしい使用例として紹介するのが、牛車との連携搬送。
救急車はもちろん活躍するのですが、舗装されてないぬかるみや砂地部分は、昔ながらの牛車の方が適しているそうです。
ということで、下の写真のように患者さんの自宅から、自動車が走れるレベルの道路まではまず牛車で移動。


そこから、救急車の出番!一気に病院まで走ります。

ということで、
救急車一つあればすぐに搬送が可能になる、と思いがちですが、
一筋縄でいかない地域なのだということを改めて感じさせられます。
それでも、搬送のスピードは格段にあがることは間違いありません。
よりスムーズに搬送する体制づくりを進めていきます。

アレージョン村の助産診療センター完成

とうとう、アレージョン村の助産診療センターの完成です。

蛇口があり、インフラが整っているように見えますが、
じつは井戸の水が出ています。
もちろん電気もとおっていないので、センター内は普段は真っ暗です。

貯水タンク

これから、診療センター内の医療設備などのハード面を整えるのはもちろん、ソフト面でも保健センターのスタッフのスキルやマネジメント力を高めることで、妊産婦さんがたくさん集まる助産診療センターを目指します。
また、保健教育の講師役になる保健ボランティアの教育も終わり、これから地域住民への教育が始まります。

ソーラーランタンを寄贈いただきました

パナソニックは100周年となる2018年までに無電化地域に10万台のソーラーランタンを届ける
「ソーラーランタン10万台プロジェクト」を実施しており、PHJも支援地ミャンマーの活動地に120個寄贈いただきました。

左がパナソニック株式会社 CSR・社会文化グループ星様。右がPHJミャンマー所長の真貝。
ミャンマー保健省本省での寄贈式

立ち上がっている男性は保健省のトップDr. Soe Lwin Nyein。
各タウンシップの代表への寄贈式の様子。
中央がネピドーの全タウンシップの統括にあたる女性と、
一番右がタッコンタウンシップ代表。

パナソニックのウェブサイトにもPHJが紹介されています。
http://panasonic.net/sustainability/jp/lantern/2016/03/myanmar_donation.html

助産診療センター建築は仕上げの段階へ

アレージョン村で建築中の助産診療センターは、ペイント、電気、水まわり、フェンス、敷地内の道路の整備など仕上げの段階に入っています。奥が診療所、手前が助産師の駐在所となります。

こちらが二名の助産師が駐在する建物。
この白いペンキは下地で、上に緑色のペンキを塗って、完成!とのことです。
完成まであと一歩。
どんな雰囲気になるのか楽しみです。


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