支援事例:武田薬品工業株式会社

タイ 子宮頸がん予防プロジェクト(2005~2010)

武田薬品工業株式会社は2005年度からタイにおけるPHJの「子宮頸がん予防プロジェクト」を継続支援しており、2007年度には新地域への展開のため300万円の資金提供を行いました。このプロジェクトは、タイ保健省の要請を受けて2001年度から始めたもので、当初3年間は日本政府のNGO補助金を得て実施、その後タケダが支援をはじめ、6年間で対象女性135,000人のうち50%以上の検診を実現しました。地域の保健関係者、看護師などの知識向上、検査体制の強化にも取り組み、その成果は高く評価されています。

支援事例:西川計測株式会社

インドネシア 深井戸プロジェクトの支援(2008-2010)

西川計測(株)は創業75周年記念事業として、インドネシア、バンタン州セラン県において、ピープルズ・ホープ・ジャパンが行っている地域保健医療強化事業を支援しました。事業の目的である妊産婦・乳幼児の高い死亡率および栄養不足の改善には、「きれいな水、安心な水」の確保が不可欠です。「水問題の改善なくして成功なし」とのPHJの考えに賛同し、水問題改善モデルケースとしてチャレナン診療所の医療用水の確保を支援しました。
水源としては河川の表層水は使用に耐えないので、電動ポンプによる「深井戸」こそ、最も費用対効果が高いと判断。深井戸の実現にあたっては水質・地質に適合した信頼性の高い資機材と、電力に余裕がないためソーラーパネルの採用も必要でした。
そして2008年1月はじめに掘削を開始し、深度約90mのところで待望の水がでました。配管と環境整備を行った後、水質検査で安全確認と、井戸利用管理者に管理・衛生教育を実施し、運用をスタート。「きれいな水、安心な水」の確保に成功しました。それから2年たった現在でも深井戸の運用は安定しています。診療所では、夜間の出産介助時に安全な水が確保できたので非常にありがたいとの感謝の言葉がでています。地域住民もきらきら光るきれいな水を手にし、笑顔がこぼれています。
西川計測では、2009年から2010年にかけて同地域のポンタンレゴン村保健センターの井戸掘削も支援しました。

支援事例:藤子・F・不二雄プロ

タイ 障がい児支援のためのラーニングセンター建設(2010)

藤子・F・不二雄プロ社は、ピープルズ・ホープ・ジャパンがタイで実施中のHOPEパートナープログラムの一部であるラーニングセンター建設支援を行ないました。
このラーニングセンターは障がいのある子供を持った保護者たちに自宅で適切な看護を行ってもらうため、必要な知識やスキルを身につける場を提供することを目的に、プログラムの協力医療団体RICD病院内に建設されました。
壁面デザインには、現地でもよく知られている「ドラえもん」のキャラクターを使用しています。
2009年12月22日に、タイ国保健省、チェンマイ県、病院関係者が出席のもと、開設式典を開催。2010年1月に第1回の勉強会がスタートし53名の保護者が参加し、2月には81名、3月には105名と参加者が増えてきています。


支援事例:富士電機株式会社

インドネシア 可搬型太陽光発電システムと分娩室付保健保育所の寄贈(2008-2010)

富士電機グループは、貧困地域の支援を目的とした社会貢献活動の一環として、インドネシア離島の一つであるテイルタヤサ自治区ワルガサ村トゥンダ島に「可搬型太陽光発電システム」ならびに「分娩室付保健保育所」を寄贈しました。
トゥンダ島はジャワ島から船で2時間半の人口1,800人の小さな離島ですが、電気が通っておらず、特に医療分野での電気の必要性が急務でした。
「可搬型太陽光発電システム」で発電した電気は、「分娩室付保健保育所」において、お産の際の照明や心音計の充電などに役立てる予定です。
インドネシアは、離島が多く、経済が急成長する反面、未だインフラ整備が不十分で、十分な医療の恩恵を受けられないなど、貧困に苦しむ地域が数多く存在します。
富士電機株式会社はインドネシアで2008年から「保健・保育センター」、「分娩施設」を建設するなど、地域医療の向上を支援しています。

支援事例:ユニ・チャーム株式会社

カンボジア・タイ  N-95マスクの寄贈(2010)


カンボジア保健省での寄贈式

ユニ・チャーム株式会社は ピープルズ・ホープ・ジャパンを通してカンボジア保健省に約1万6千個、タイのラジャナガリン子供発達支援センター(RICD)などの医療施設に約6,400個のN-95マスクを寄贈しました。
カンボジアでは感染症の予防に効果の高いN-95マスクを公的な病院、保健センターで使いたいとの保健省からの要望に応え、寄贈しました。2010年10月にプノンペンにある保健省に到着し、2010年11月に寄贈式で保健省の担当者に引き渡されました。寄贈したマスクは、鳥インフルエンザや新型インフルエンザの流行に備え配布することが保健省のガイドラインにも記載されています。
タイではチェンマイ保健局、RICD、病院で感染症予防対策として医療従事者やピープルズ・ホープ・ジャパンの里親制度の対象となっている子供と家族に配布したい


タイRICDでの寄贈式

との要望に応えN-95マスクを寄贈しました。2010年10月にチェンマイにあるRICDに到着し、11月に寄贈式典で病院などに引き渡されました。医療施設では、集中治療センターや感染症の病棟などで医師、看護師が使っています。「品質の高いN-95マスクは感染症の現場で役に立っています」とチェンマイ保健局からメッセージが寄せられました。また感染症予防用マスクは高価なので里親制度の子供たち、家族が入手するのは困難です。「今回寄贈されたマスクを感謝して使っています」とのメッセージが家族たちからも寄せられています。

支援事例:横河電機株式会社

インドネシア 地域保健センター建築(2008~2015)

横河電機は2008年以来、インドネシア国セラン県において(認定NPO法人)ピープルズ・ホープ・ジャパンを通じで母子健康改善活動を支援しています。セラン県はジャカルタの西80Kmにある地域で貧しい村々でPHJは、妊産婦の健康を改善するために、まず助産師の育成と妊産婦対象の保健教育を行い、さらに2009年、安全な出産を支援するために地域保健センターを建築しました。ここには助産師が常駐しているため、24時間体制でお産が可能となりました。この地域の出産可能な女性人口は約500人、年間出産数は約100人です。
2012年は、地域保健医療システム強化事業としては、新たな診療所の建築支援を行ったほか、上水道の設備のない地域で安全な水を確保するために手掘りの深井戸を掘削しました。また栄養改善教育事業では、新鮮で安価な食材確保のための栄養菜園開発を行い、期待以上の収穫を得ることができました。このような活動は、国連ミレニアム開発目標 ゴール4(乳幼児死亡率の削減)とゴール5(妊産婦の健康の改善)の達成に貢献しています。

支援事例:日野自動車販売(タイランド)・タイ日野製造

タイ 子宮頸がん、乳がん検診用ミニバスの寄贈(2010年~2013年)

日野自動車販売(タイランド)とタイ日野製造はピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)のタイ事務所(*)がタイ北部チェンマイ県で継続実施している子宮頸がんと、実施を計画している乳がん予防教育活動を支援するためにミニバス( XZU 303R-4W)を寄贈しました。
タイではがんによる死亡が急激にふえています。なかでもタイ人女性の死因1番目である子宮頸がんと2番目の乳がんの予防に向け、チェンマイ保健局とPHJは検診のチャンスを広げるモバイル・クリニックを必要としていました。
両社はこうした事情を理解し予防・検診活動を行っているPHJにミニバスを寄贈することを決めました。

(*)PHJでは1998年からタイ北部の都市、チェンマイに事務所(PHJタイランド)を置き、子宮頸がん予防教育、障がい児支援、小児心臓病手術、HIV/AIDS予防教育などの支援活動を行っています。
2010年4月30日に寄贈式がバンコックで行われ、両社の代表、PHJ代表、PHJタイ代表が出席しました。

支援事例:カルティエ

母子栄養教育、伝統楽器の寄付(2008~2010)

カルティエ社はLoveチャリティキャンペーンを通して、2008年からLove Dayの売り上げの10%、さらにLoveチャリティブレスレットの年間売り上げの10%をピープルズ・ホープ・ジャパンに寄付してくださいました。このご寄付によってカンボジア コンポントム州で母子栄養教育活動と子供たちへ給食を与えることができました。また長い内戦で失われた伝統文化の復活の一端として伝統的な楽器を寄付し音楽教室を開催して伝統文化の継承にも寄与しています。
2010年も引き続きLoveチャリティブレスレットの売り上げの10%を寄付していただきました。


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