農村の身近な診療所である保健センターは、妊婦健診や出産を行う大切な場所。
そしてまたスタッフ同士、保健ボランティアを集めての会議も行われます。
農村にとって不可欠な保健センターですが、
老朽化が進んでいたり、設備が不足していたりと
ハード面でさまざまな問題を抱え、時には危険なこともあります。
この保健センターには橋を渡らないと行けません。
センター側からみると、橋の両側が溝ができています。PHJスタッフも足がはまってしまったとか。
小さい子供だったらもっと危険なことになりそうです。
治療を受けにきた診療所でさらに怪我をしてしまったら
大変です。
穴を埋めて補修が必要です。
こちらは保健センターの天井。穴だらけですね・・・。
下のように各保健センターの設備を確認し補修をしていきます。
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カンター村助産診療センターにて出産!
カンター村の助産診療センターで出産がありました。
ちょうど出産を終えたお母さんにお会いできました。
もちろん、疲れてぐったりしていますが、赤ちゃんも無事産まれ、
元気に母乳を飲んでいました。
センターを訪問した際に、分娩室の床をしっかりと掃除をしており、
自宅での出産に比べると衛生的にはより良い環境が維持されています。
この点は、母子保健教育を通して村人にしっかりと伝えてもらう、さらなるセンター利用の促進につなげていきたいと考えています。。
下はカンター村助産診療センターの寄贈式の様子。
雨季における活動
6月に入り雨季が本格化し、スコールが降る日もあります。
PHJカンボジア事務所前の道路は水没し、
車が通るたびに水があふれ駐車スペースに水が入ってきます。
というわけでPHJカンボジア事務所は洪水が起こらない地域へ引っ越し中です。
農村地域の道、雨季はこういう状態です。
活動への影響としては、田植えが忙しくなり
保健教育などの活動に参加できなくなる場合があります。
6月は25村での保健教育を実施しました。
トピックは「予防接種」です。参加者は全部で654人(そのうち15歳未満の子供が270人)。
一村につき26人の参加者がありました。保健ボランティアで参加した人は50人中39人でした。
野良仕事があるため、村長に人集めを託して不在にする保健ボランティアもいました。
歯のケアについて講義
新しい助産診療センターで保健教育スタート
カンター村、アレージョン村で完成したばかりの助産診療センターで保健教育がスタート。
母子保健教育の内容としては、産前のケアが中心となり、妊産婦の出産前の健康維持、出産の前のリスクサイン、産前の妊婦健診の重要性を伝えました。
対象は、両村の妊産婦となり、実際の参加者はアレージョン村が12名、カンター村は11名でした。
助産師とボランティアを中心として、保健教育のための利用が実際に行われており、さらなる村人の利用を促進していきたいと考えます。
熊本地震による被災した病院の様子
熊本地震医療支援募金の使途は被災病院の復興に向けた支援となります。
被災した2病院の状況をご報告いたします。
なお、各病院のホームページにも写真とともに詳細な情報を掲載されていますので、
あわせてご覧ください。
●社会医療法人ましき会益城病院
精神科・心療内科・小児科・歯科 210床
6月現在、被災しながらも、外来診療は継続中。入院施設は一部で再開したものの、復旧工事中で十分なサービスの提供が出来ていません。
・ホームページ http://www.mashiki.jp/
・震災後の広報誌(被災状況と復興に向けたメッセージ) http://www.mashiki.jp/pdf/reborn.pdf
●被災後の院内状況図↓
院内の状況を説明する益城病院犬飼邦明理事長
亀裂が入った床
●医療法人社団順幸会阿蘇立野病院
(内科、循環器内科、消化器内科、泌尿器科、外科、心臓血管外科、肛門外科、
整形外科、脳神経外科、リハビリテーション科・88床)
6月21日現在、阿蘇立野病院は被災し院での診療を中止しています。
なお6月1日より、陽ノ丘荘の近くで「上村ぬくもり診療所」を開設し、診療を再開しています。
・ホームページ(被災状況) http://asotateno.ecgo.jp/page0171.html
病院周辺の住宅の様子
アレージョン村 助産診療センター寄贈式
カンター村につづき、アレージョン村でも助産診療センターが完成しました。
アレージョン村の助産診療センターは大塚製薬(株)の寄贈によるもので、
6月24日に寄贈式が行われました。
助産診療センターと助産師さん。
左:ネピドーカウンシル役員: Mr.H.E.U Tin Htut
右:大塚製薬株式会社 業務管理部部長:吉永芳博様
寄贈式に列席したアレージョン村の方
センター内部
大塚製薬株式会社のニュースリリースにも詳細が書かれています。
ピア教育ルーム、続々
5月は3つの高等専門学校で、ピア教育ルームの開所式を開催しました。5月19日のCICEC高等専門学校では、VIP20名、ピアデュケーター20名、学生500名が出席しました。出席者の数からしても、この活動に対する学校全体の関心の高さがうかがえます。在チェンマイ日本総領事も出席し、MOFA助成金に対する謝辞をうけました。
学生500名が参加!
ピア教育ルームの内装
外から見たピア教育ルーム
保健センター運営支援1年目の変化
2015年4月から開始した保健センター運営の活動が1年経過し、
変化が見え始めています。
たとえば
スタッフが理由なく不在のこともあった保健センターに
スタッフが常駐するようになったり、
器材の管理、衛生状態の管理も向上
し始めているとのこと。
また地域のニーズに応えられる
質の高い保健センターを目指して、
保健センター運営委員と保健ボランティアの会議では、
保健ボランティアが遠慮せずに言いたいことを言えるようになってきました。
村人の意見(困ったことや良かったこと)が伝えられ、保健センタースタッフもきちんと検討するようになった
とのことでした。
会議を通して、地域と保健センターの信頼関係が構築されると、
治療や健診、出産のために、
保健センターに出向く人も増えていくことが期待されます。
カンター村 助産診療センター寄贈式
NTTファイナンス(株)寄贈によるカンター村の助産診療センターが完成しました。
6月3日はカンター村にてNTTファイナンスの代表取締役社長を招いての寄贈式を行いました。
中央左側からNTTファイナンス代表取締役社長(当時)前田幸一様、PHJ理事長小田、PHJ東京事務所スタッフ田村、NTTファイナンス広報渡辺浩太郎様、PHJミャンマー事務所長真貝。
ミャンマー側は右からタッコン郡事務長、ネピドーカウンシル役員、ネピドーカウンシルの保健局員、保健省公衆衛生局長、お坊様です。
挨拶をする前田社長
助産師さん達