中古救急車の寄贈式が行われました

日本から贈られた中古救急車の寄贈式が7月8日、ミャンマーの都市ネピドー市で行われました。式典には、支援先であるタッコン群病院の医院長、ネピドー特別区の関係者、現地の保健省関係者と、PHJ理事の小田、ミャンマー事務所所長の真貝が出席し、小田がスピーチ。救急車搬送から搬送に至るまでの関係者の方々へのお礼と共に、支援地であるタッコン郡の医療活動を支援していくことをお伝えしました。救急車は早速タッコン郡病院に搬送され、支援先の方の健康を守るべく、病院での利用を開始しました。
保健省局長に救急車の鍵を進呈するPHJ小田理事長
保健省、タッコン群、病院等関係者が多数参列して式典が開催

菜園事業の継続・拡大を目指して

今月はすべての活動の評価の為の聞き取り調査を行っている段階です。調査結果は追って報告する予定ですが、講習は全般的にボランティアからも好評で、練習を兼ねて行った母親への講習後にも、既に何人かの母親は紹介されたレシピを元に自宅で調理をしており、子供達に食してもらっている事も確認出来ています。

母親への聞き取り調査を行っているPHJスタッフ


対象人数の多い調査の為助産師学校の学生さんにも手伝って頂きました


物被害や害虫被害があちこちで出ていますが、引き続き多くの村で収穫が有り、その都度村内で必要な母子へ配布されている。ポンタレゴン・ススカン・テンクラ・サンパルワディ村以外の菜園は、村のサポートの元でPHJサポート終了後も運営継続が決まっている事が確認出来ています。また半分以上の村で、村のサポートも得られ菜園が継続されることとなり、活動が広まっていくことを願うばかりです。

■菜園活動のモニタリング結果(13村にて実施。一部抜粋)

・栽培中・・・ホウレンソウ、きゅうり、ケール、トマト、キャッサバ、オレンジ等
・水源・・・川3村、井戸3村、個人宅2村、診療所2村、村ホール1村(活動なし2村)
・問題・・・鶏被害、害虫被害

ボランティアの協力のもとに整備された畑。収穫物は村の子供や妊婦のいる家に配布されます



診療所の利用数は増加傾向へ

地域保健システム強化事業の一環として、支援先の村で助産所、診療所の利用を推めています。2015年5月の助産所・診療所の利用状況は、14村全体での助産所利用者数は合計593人。医療施設での出産介助も同様に維持できています。今月は伝統産婆による出産介助例の報告もありませんでした。診療所からの取組みが功を奏しているのか、今後も続くことを期待しています。
今月は、スジュン村にヤンティ助産師が赴任してから待望の出産介助例3件の報告がありました。助産師を他の村より赴任させた試みでしたが、ヤンティ助産師の努力、そしてPHJの働きかけも補助的役割を果たし、地元村民から受入れられていったのだと思います。出産した母親達へのインタビューを今後、実施する予定です。

助産所で妊娠時の栄養についての助産師から指導を熱心に聞き入る妊婦達

助産所で助産師より定期健診を受ける妊婦

助産所で出産し、無事に誕生した赤ちゃんと母親

保健知識ワークショップやトレーニングなどを開催

保健ボランティア対象の保健知識ワークショップ、ファシリテーションスキルトレーニングを3保健センターで2日間にわたって開催しました。今回の保健知識ワークショップでは「下痢・衛生」、「デング熱・マラリア」の2トピックを扱い、ファシリテーションスキルトレーニングでは保健教育実施時の村人へのプレゼン方法や、保健教育フリップチャート(紙芝居)の使い方等についてトレーニングを行いました。
参加率については、保健センターによりばらつきがあり、これまで比較的どのミーティングやワークショップでも参加率の高かったKhpop Ta Ngoun保健センターの参加率があまり良くありませんでした。原因について現地スタッフや保健センタースタッフと分析し、フォローしていく予定です。
Orm Leu保健センター 26名中22名(85%)
Areak Tnaot保健センター  10名中6名(60%)
Khpop Ta Ngoun保健センター  14名中8名(57%)
※ファシリテーション:会議やプロジェクトなどの集団活動がスムーズに進むよう、また成果が上がるように支援することをいう。

モニタリング評価ワークショップで説明に聞き入る参加者

保健ボランティア対象のファシリテーションスキルトレーニングで保健教育フリップチャートを使用して発表する保健ボランティアの男性

保健ボランティア対象のファシリテーションスキルトレーニングで保健センター助産師の説明に聞き入る参加者

高等専門学3校にピア教育ルーム新設

HIV/AIDS予防教育の一環として、タイで行われているHIV/AIDS予防ピア教育*。教育を広げる場として使用するピア教育ルームを、3年間で18校開設を計画しています。2年目の今年も新たに3校の開設が決まり、合計で9校が開設。これまで3万人以上の大学生、5千人以上の高等専門学校生にピア教育が広められて来ました。
新設3校のうち1校での新設を祝う式典には、40名の生徒、15名の招待客、20名のピュアエデュケーターが参加。オープニングではPHJタイの所長がHIV/AIDS予防ピア教育の必要性をアピールし、民族舞踊なども披露され華やかな式典が開催されました。来賓には青木チェンマイ総領事,堀越チェンマイ領事も駆けつけられ、この事業に対する政府の評価の高さ、今後の期待値を感じさせるイベントとなりました。新規の教育ルームを通して、HIV/AIDS予防のピア教育がさらに大勢の学生に広まっていくことが期待されます。
* ピア教育とは、同世代間で知識・スキル・行動を共有する教育のことであり、それを行う同世代のリーダーをピアエデュケーターといいます。
スピーチをするジラナンPHJタイ所長
青木総領事もオープニングでスピーチを
伝統的な衣装を着た民族舞踊も披露された
ピア教育を行う際に使用するピア教育ルーム

保健センターが明るい雰囲気に一新!

保健センター設備支援として、Areak Tnaot保健センターの外壁及び内壁のペンキ塗りを行いました。業者にきれいにペンキを塗ってもらい、見違えるように明るくなりました。
「同保健センターは建物の老朽化が進んでいるため、毎年何かしらの改修・改築を行って、見た目にも魅力的な保健センターとなるよう努めたいです」(所長)
また、Orm Leu保健センター区域の井戸のポンプが壊れてしまい、是非支援してほしいとの依頼を保健センター長より受け、ポンプを提供しました。ただ、ポンプの使い方にも問題があるようであるため、助言を行った他、定期的にモニタリングを実施してポンプが適切に使用されていることを確認する予定です。

改装前の保健センターはかなり老朽化が進んでいました

内装も手を入れて、明るい室内になりました

すっかりきれいになり、黄色が印象的な外観に

大勢の人が利用しやすい施設を目指します


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