シェムリアップ州における新事業の開始に向けて

4月にコンポンチャム州からシェムリアップ州にPHJカンボジア事務所を移転し、
「シェムリアップ州ソトニクム保健行政区における安心安全なお産のための保健システム強化支援事業」を開始しました。
4月末に本事業のキックオフミーティングをシェムリアップ州保健局で開催しました。

州保健局長と州保健局スタッフ、ソトニクム保健行政区長と母子保健担当スタッフ、そして、リファラル病院長と保健行政区の保健センター長など事業の関係者が参加しました。

プロジェクト目標とモニタリング指標、活動内容と実施タイムテーブルを発表した後、
参加者からは研修の参加人数や実施日程に関する質問がありました。
また、各保健センターにおける課題が共有され、具体的な活動内容についての意見交換も行われました。
今後もカウンターパートとのコミュニケーションを図り、連携してプロジェクトを進めていきます。

【本事業はJICA草の根技術協力事業とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】

READYFORにてPHJのマンスリー募金を開始!!

【アジアの母と子の命を守る|PHJサポーター募集!のご案内】

2023年5月25日(木)10時から
READYFORにてPHJのマンスリー募金を開始いたします。

アジアの母と子の命を守る|PHJサポーター募集!
https://readyfor.jp/projects/phjs

毎月定額のご寄付をいただくことで、
PHJのアジアの母と子を支える取り組みを将来にわたり、
応援していただけます。ご支援いただいた皆様には年に2回のオンライン報告会を予定しております。
支援対象となる事業地の様子や、ご支援がどのような取り組みに使われているのか、
PHJスタッフが写真などで説明いたします。

☆ご支援の使いみちの例 <1年間ご支援いただいた場合>

●毎月800円(9,600円/年)で:地域住民への保健教育のための保健ボランティア12人への1日の研修を実施できます。(カンボジア)
●毎月3,000円(36,000円/年)で:清潔なお産キットを72人の妊婦さんへ渡すことができます。(ミャンマー)
●毎月5,000円(60,000円/年)で:保健サービス向上のため、保健センタースタッフ4人を対象に5日間の研修が実施できます。(カンボジア)
●毎月10,000円(120,000円/年)で:安心安全なお産のため、補助助産師10人を対象に3日間の再研修を実施できます。(ミャンマー)

【リターンについて】
ご支援いただいているサポーターの方すべてに現場での活動をお伝えしたいという想いから、リターンについては支援金額にかかわらず、同じとさせていただきます。
紙媒体でのご報告以外にも、オンラインによる報告も実施します。現地の状況や取り組みの内容をPHJスタッフが説明いたしますので、ぜひご参加ください。

●リターン一覧
・オンライン報告会(年2回)
・活動レポート(年2回)
・PHJのニュースレター
・アニュアルレポート
・オリジナルカレンダー
・領収書(年1回)

 

以上です。

ぜひこれを機会にご支援をご検討いただければと思います。

6月2日(金)カンボジア新事業の紹介&英語講座のイベント(ハイブリット形式)

6月2日(金)18時半~「世界遺産のそばで取り残される母子の健康&駐在員が教える国際協力のための英語講座」

世界遺産アンコールワットが有名なカンボジア シェムリアップ州。世界中から観光客が訪れるため賑やかな都市のイメージがありますが、発展しているのは州都のみ。農村地域との格差は大きく、妊婦や産後の女性の保健において課題を抱えています。

ピープルズ・ホープ・ジャパンは、こうした課題を解決するために、JICA草の根技術協力事業「シェムリアップ州ソトニクム保健行政区における安心安全なお産のための保健システム強化支援事業」を2023 年4月に開始しました。なぜカンボジアのシェムリアップ州で母子保健改善活動を行うのか、といった事業の背景と、今後の取り組みについて、皆様にお伝えするべくハイブリット形式のイベントを開催しPHJカンボジア事務所長の石山加奈子がお話します。

後半は国際協力の現場で使える英語講座を開催(対面のみとなります)。発展途上国のカウンターパートと支援活動を円滑に進めるために、好印象を与え、信頼してもらうための英語のフレーズを国際協力分野での実務経験が長い石山がご紹介。学校では教わらない実践的な表現が、現在、あるいはこれから、世界を舞台に活躍するあなたの即戦力となります。

◆日時:2023年6月2日(金)18時30分~20時00分 (18時15分開場)
◆実施方法:会場での対面とオンラインでのハイブリッド形式
(※オンラインでの参加は前半のみとなります)
◆会場:JICA地球ひろば セミナールーム202B
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5(JICA市ヶ谷ビル内)
https://www.jica.go.jp/hiroba/about/map/index.html

◆ 参加費:無料
◆お申込方法:ご参加を希望される方は、以下のお申込フォームで事前にお申込みください。
【お申込みフォーム】
※ 対面参加は定員が20名となります。オンラインでの参加の方は、お申込み受付後、当日のZoomのURLを事前にお知らせします。
◆お申込み締切:5月31日(水)正午(日本時間)まで
◆イベント概要
1部:世界遺産のそばで取り残される母子の健康 18:30~19:10(ハイブリット)
>カンボジアでのPHJのJICA草の根技術協力事業の紹介
2部:駐在員が教える国際協力のための英語講座19:20~20:00(対面のみ)
>カウンターパートとの話し合いで使える英語の秘訣

◆登壇者紹介
登壇者:石山加奈子
PHJカンボジア事務所長(JICA草の根技術協力事業プロジェクトマネージャー)
国際保健修士、戦争紛争安全管理修士、イスラム教と中東政治修士、外交修士。
アフリカ、アジアでの人権や保健分野における国際協力活動に従事。2019年にPHJ入職。

【お問い合わせ】

特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン 東京本部

メールアドレス: info@ph-japan.org

アカウンタビリティ・セルフチェック(ASC)2021を実施しました

アカウンタビリティ・セルフチェック(ASC)2021は国際協力NGOセンター(JANIC)が提供する診断ツールで、
日本のNGO/CSOが市民や社会から信頼される組織として発展するための取り組みのひとつです。
ピープルズ・ホープ・ジャパンは、このアカウンタビリティ・セルフチェック(ASC)2021
を2023 年 2 月 3 日にJANIC職員の立ち合いのもとに実施し、ASCマーク2021マークを取得しました。

JANICのウェブサイトにも掲載されています。https://www.janic.org/blog/2023/03/30/0912/

活動の持続性と自立のために

2019年10月に開始した「子どものケア支援ネットワーク強化事業」は本年3月末に完了しました。

PHJの支間が終了した後も、活動を継続していくための会議が保健行政区にて3月半ばに開催されました。
会議には、保健行政区から5人、リファラル病院から3人、そして4つの保健センターから8人が参加しました。
これまでの活動を振り返り、成果を確認した後、子どもの健康な成長発達が促進される環境を維持するうえでの改善策や工夫について話し合われました。

保健センターの24 時間サービスの確立・提供、保健センターの利用促進、村での保健教育の継続を実現していくため、
地域行政当局と保健センター、保健センターとコミュニティや保健/母子保健ボランティア間の連携や協力関係の強化、そして、コミュニティとのネットワークは、
今後も強化していく取り組みとなりました。
これらの取り組みは保健行政区が中心となって今後も地域の健康を守るためにけん引していくこととなります。


【本事業は、外務省日本NGO連携無償資金とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しました。】

家庭訪問で一人ひとりに寄り添った母子保健教育を

母と子の健康改善のために、母子保健ボランティアさんによる保健教育を支援しています。

地域住民を対象にした集団による保健教育とともに、
彼女たちは戸別に家庭を訪問して、妊婦さんや産後のお母さんだけでなく、家族も一緒に母子保健教育を行います。
一人ひとりの健康状態を確認し、妊娠・出産・子育ての悩みや不安の相談に応え、必要に応じて保健センターに紹介します。
個々の状況を理解しながら、一人ひとりに寄り添った保健教育活動を行います。


以前にもお伝えした妊産婦の健康を害する恐れのある風習についても、家庭訪問で妊産婦だけでなく家族にもお話しをすることで、健康に対する家族の理解も進み、意識や行動の変化が起こりやすくなっています。

また一つのご家庭にご近所の母子に来てもらって保健教育を実施することもあります。ご近所のお母さん同士のつながりも大切ですね。

【本事業は、外務省日本NGO連携無償資金とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】

3月28日開催:国際保健ワークショップ「データからは見えないカンボジア母子保健のリアル」

保健医療分野における国際協力や途上国に関心のある「学生」を対象にしたイベントを開催いたします。
学生同士の少人数グループワークを通して、現地の人に寄り添う国際協力のカタチを一緒に考えてみませんか。
本イベントでは、途上国の母子のエピソードやNGO・NPOの支援活動を知っていただき、国際協力に関する学びや気づきを深めていくワークショップを用意しています。

専門知識などは全く必要ありませんので、ぜひお気軽にご参加してください★
共通の興味関心を持つ学生同士の交流の場としてもイベントをお楽しみいただければと思います。

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「データからは見えないカンボジア母子保健のリアル
~人に寄り添うことで見えてくる国際協力のカタチ~」

【日時】 2023年3月28日(火)13:45~16:15 (13:30開場)
【対象】 学生 (大学生・短大生・専門学校生)
【参加者数】 最大24名 (4名以上で開催)
【開催方法】 対面による参加方式 (少人数によるグループワークあり)
【開催場所】 武蔵野市「かたらいの道市民スペース」第1&2会議室
住所: 東京都武蔵野市中町1-11-16
アクセス: https://www.musashino.or.jp/katarai/index.html
【参加費】 無料
【申し込み】 事前に申し込みが必要です。こちらからお申込みください。
(申込〆切:3月27日まで)
https://forms.gle/znLv3KxtBB9k6NNj9

※お申し込み受付は先着順とし、24名になり次第、締め切らせて頂きます。
参加者確定後、参加者にはイベント前日にご案内メールを差し上げます。

【プログラム】
(司会:PHJ東京本部インターン)
13:30~13:40 開場・受付開始
13:45~14:05 アイスブレイク
14:05~14:20  途上国母子保健のデータ説明
14:20~15:00  ワークショップ①「母子保健のリアルを学ぼう!」
15:00~15:10  休憩
15:10~15:50  ワークショップ②「具体的な支援のありかたを考えてみよう!」
15:50~16:10  スタッフインタビュー
16:10~16:15  まとめ

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「国際協力NPOって途上国でどんな支援活動をしているんだろう?」
「そもそも国際協力ってなぜ必要なんだろう…」
「将来の進路選択のひとつとして『国際協力NPO』ってどう?」
こんな疑問をお持ちの学生、現在学んでいることと国際協力の繋がりを深めたい学生、途上国の母子保健の現状を知りたい学生などにオススメです。(※保健医療の専門的な知識は必要ありません。)

【お問い合わせ】
特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン 東京本部
メールアドレス:info@ph-japan.org

成田コスモポリタンロータリークラブ様の現地視察

2月20日と21日、成田コスモポリタンロータリークラブ様が、現地視察のためにカンボジア・コンポンチャム州の事業地を訪問しました。「地方農村遠隔地における感染症予防プロジェクト」を支援してくださっています。

同クラブは、コンポンチャム州の保健医療の分野にPHJを通して10年にわたり支援をしてくださっています。長年の支援への感謝の気持ちを込めて、事業地のパートナーであるストゥントロン保健行政区で寄贈式を行いました。

長年のご支援に感謝する記念プレートの授与

農村地の衛生キャンペーンにはクラブの方も参加し、保健センタースタッフが行う手洗い指導のデモンストレーションも行っていただきました。

健康に暮らしていくための衛生に関する基礎知識を受けることができました。

石鹸やタオル、洗剤などの衛生グッズを配布しました。

このようなPHJの地域レベルでの草の根の活動に参加していただき、
寄付が活かされている現場の実情や取り組みを体験を通して知っていただく機会となりました。

子どもの健康状況のきめ細かな評価と把握のために

保健センター(医療施設)では、一人ひとりの子どもの健診結果を記録簿に記入し、管理しています。
記録簿をみれば、成長、発達の様子を経過とともに把握でき、より適切な指導やケアにつながります。

健診の様子
乳幼児健診の記録簿

この健診情報の記録簿の仕様はカンボジア国内で統一されていますが、最近、仕様が変更しました。変更点は乳幼児の栄養状態を評価する項目が追加されたこと。子どもの健診時に栄養状態を確認することで、栄養不良の予防や栄養状態の改善に役立てることができます。

コンポンチャム州の保健局の要請で、PHJの支援を通して医療者向けに新仕様の記録簿の解説と書き方に研修が1月末に開催しました。保健省のスタッフが講師となり、州保健局、ストゥントロン保健行政区、保健センター、地方病院のスタッフが研修を受けました。

新仕様の記録簿の研修


地道な研修ですが、乳幼児の健康状態の改善に向けた大きな一歩と言えます。
【本事業は、外務省日本NGO連携無償資金とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】

風習に対する考え方や行動を改善するには

コンポンチャム州の事業地には妊産婦の健康を害する恐れのある風習が残っていました。
たとえば、ベッドの下に火をおこした炭を置いて母子を温める、冷えるときに妊産婦に飲酒をさせる、など。
保健センターにもこうした風習を改善するための啓発ポスターが貼ってあります。

PHJが進めている保健教育でもこうした風習に対する考え方を見直すように地域住民に求めています。しかし風習は地域に定着しているため、行動を改善するには時間がかかります。
そこで鍵となるのが、PHJが育成した母子保健ボランティアさんによる保健教育です。彼女たちは戸別に家庭を訪問し、妊産婦を含めた家族を対象に母子保健教育を行います。

はじめは風習が健康を害する可能性を説明しても家庭によっては聞き入れてもらえないこともありましたが、彼女たち母子保健ボランティアが継続的に訪問することで、意識や行動が良い方向に変化しています。

PHJの事業期間は残りわずかとなりますが、コミュニティの健康改善に寄与する母子保健教育が継続されるよう、母子保健ボランティアの自立支援を進めてまいります。

【本事業は、外務省日本NGO連携無償資金とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】


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