8月、9月で1168名が参加

8月後半・9月では、ハイ・フォン省、.ハ・ナン省、ナム・ディン省、フン・イェン省、タイ・グエン省で
乳がん教育・自己触診研修(参加者:1168名)が実施されました。
下記はタイ・グエン省での研修の様子です。


下記はフン・イエン省での研修の様子


参加者の内訳は下記の通りです。
1.ハイ・フォン省, 233 名
2.ハ・ナン省, 104 名
3. ナム・ディン省, 450 名
4. フン・イェン省, 114 名
5. タイ・グエン省, 267 名

ピアエデュケーター育成研修

高等専門学校の120名の学生がピアエデュケーターの育成研修を受けました。
泊り込み合宿で行われるこの研修では、たとえば下記のような研修をします。
●HIVAIDSの感染を疑似体験する「水の交換」

●男性と女性の体の違いを絵に描くといったワークショップ

●性交渉のタイミングについて考える
(熟れたバナナと青いバナナを食べて、早すぎる性交渉への注意を促す)

●チームワークとリーダーシップを養うワークショップ

●学生をリラックスさせるさまざまなパフォーマンス

この研修を経て、ピアデュケーターとして養成された学生が、
リーダー的な立場でHIV/AIDS予防教育を進めていきます。

コンポンチャム州での事業スタート

コンポンチャムの事業は市原新所長のもとですすめられています。
左から会計・事務担当のンゴット、プロジェクトオフィサーのサレット、
ナックリー、運転手のリム(10月末まで)市原新所長、中田、です。

事務所も開設しました。
カンボジアでは新しい土地や新しい場所で仕事や生活を始める場合に、
お坊さんに来てもらうのですが、PHJ事務所の開設時にも来ていただきました。

これから進めるプロジェクトの現状把握のために保健行政区の事務所や
保健センター3か所でインタビューを行いました。

保健センターなどでのインタビューで現状と課題を洗い出し、
今後の活動についてワークショップ形式でスタッフと話し合いました。

新所長の元で事業が進んでいます。

今回はインドネシア事務所の新所長とスタッフを紹介します。
10月半ばより柳瀬美子がPHJインドネシアの新所長として
赴任しております。

スタッフ全員とオフィス前にて。
左からドライバーのカフィス、助産師のデデ、柳瀬所長、助産師のキノ、タリの
4人のスタッフと共に既存プロジェクトを運営・遂行していきます。

オフィスは、倉庫の一角を借りて入っています。
こじんまりしたやや手狭な部屋に皆で一丸となって活動していきます。

新所長柳瀬です。インドネシア到着し始動です。

おはなしカレンダー2015が完成しました

アジアのおはなしカレンダー2015が完成しました!

今年はパステルカラーでさわやかな仕上がりです。
鮮やかで個性的な絵を紙芝居のように楽しむことができる、実用的なカレンダー。
毎月めくるのが楽しくなります!
◎カレンダーの詳細とお申込みはこちらから
9月21日(日)に開催された「三鷹国際交流フェスティバル」と、10月4日(土)~5日(日)に開催された「グローバルフェスタJAPAN2014」でアジアのおはなしカレンダー展を出展しました。

カレンダーに載せきれなかった、たくさんの絵を展示しました。
たくさんの方が絵を見て楽しんで下さって、とても嬉しかったです。

また、グローバルフェスタJAPAN2014の最終日5日(日)は、台風が接近していたため午前中での終了となりました。大雨の中足を運んで下さって、本当にありがとうございました。
◎カレンダーの詳細とお申込みはこちらから

プロジェクト完了セミナー

少し前になりますが、7月に「プロジェクト完了セミナー」を実施しました。
これはコンポントム州の活動地の保健センターのスタッフや
農村のキーパーソンを集めて、PHJのプロジェクトを現地だけでいかに
継続していくか、について話し合うことが大きな目的です。

セミナーでは、①(PDM-Project Design Matrix 指標による)プロジェクトの
成果の共有
②プロジェクト完了調査の結果共有(2011年と2014年の同調査の結果比較)
を行いました。

また、これらの情報をインプットにして、保健センター、保健ボランティア、
母子保健ボランティア&伝統的産婆、保健搬送システムの4グループに分かれ、
PHJプロジェクトの活動をどのように持続できるかを話し合ってもらい、
各グループから発表してもらいました。


発表の内容を下記に1例をあげます。
●母子保健ボランティアの場合 
・村での家庭訪問、母子保健啓発教育
これまでと同様に自主的に家庭訪問を続け、母子保健教育、
保健センターへの照会を続けていく。
・情報共有活動
3ヶ月に1度の会議に出席し、保健センター⇔村間の情報共有を続ける。
村会議、祭事(結婚式、新生児祝い等)、マーケットでの女性同士の
交流時に積極的に母子保健に関するアドバイスを行い、村人⇔村人間
の情報共有も促進する。


このようにコンポントム州の活動は完了し、現地の人たち自身で
自分たちの健康を守る基盤を育てていきます。
健康な村づくり、現地の人たちにとってはこれが真のスタートでは
ないかと思います。
ぜひとも自分たちの力で健康な村を維持していってもらいたいと、
心から願います。

2名の看護師が集中講座を受講しました。

小児先天性心臓病手術支援事業では毎年数名の看護師育成を行っています。
過去の活動の様子はこちら
集中講座が8月にバンコクで開かれ、ランパン病院の看護師2名タッサネー・カモンさんとプレヤダ・パピチャヌンさんが受講しました。
下の写真はVSD(ventricular septal defect: 心室中隔欠損)という疾患について講義を受けているところ。当事業で支援している手術でもとても多い症状です。

インターン生が活動地を視察-Part2-

東京事務所のインターン生 永山さんの活動地訪問記、第二弾です。
前回は、セラン県ティルタヤサ自治区ススカン村での母子保健教育活動の様子をお伝えしました。
お伝えしきれない部分があったので、「Part2」としてティルタヤサ自治区診療所、栄養クリニック・教育センター、菜園の様子をお伝えします!
ティルタヤサ自治区診療所には救急車が常備されており、優しい女性スタッフが常駐していました。患者さんがいらっしゃらなかったので、お話を聞くことは出来なかったのですが、笑顔が溢れるアットホームな雰囲気から、充実度や信頼度をうかがい知ることが出来ました。

帰り際に、看護師さんからお土産にと、インドネシアではおなじみの果物「LengKeng(レンケン)」をいただきました。ライチのような味がして、甘くてとても美味しいんです!

最後に訪れたのは、栄養クリニック・教育センターとそこに併設されている菜園です。こちらにも助産師さんが駐在しており、必要な医療器具も揃えられているため、妊婦の急な体調の変化にも対応できるようです。

菜園では気候に合わせて、小松菜や白瓜、玉葱など日本でも馴染みのある野菜がたくさん育てられました。

その中に1つ、日本ではあまり見かけない野菜がありました。インドネシア語で「dawm pandang(ダウン パンダン)」と呼ばれています。独特な甘い香りがして、インドネシアではこの葉を入れてご飯を炊いたり、お菓子の香り付けや色付けに使われたりしています。
ビタミンやアミノ酸が豊富で、一説によると「消化不良」「腹痛」「発熱」「糖尿病」「皮膚病」「不妊症」等に効果があるようで、国民にとても親しまれています。
<ダウン・パンダン>
育てた野菜は村人たちが自ら収穫し、平等に分配します。菜園で収穫された野菜を利用して作る「栄養メニューコンテスト」も定期的に実施されており、村のお母さん達も活動に意欲的です。⇒栄養メニューコンテストの様子はこちらから

インターン生が活動地を視察-Part1-

8月12日、インドネシアのセラン県を、東京事務所のインターン生の永山さんが訪問しました。
下記が永山さん自身による視察の報告です。
前日に降った雨の影響で道がさらに悪くなっていて大変でしたが、セラン県中心部より約1時間半で到着しました。
視察させていただいたのは、セラン県ススカン村の地域保健センターとティルタヤサ自治区診療所、栄養クリニック・教育センター、そこに併設されている菜園です。
地域保健センターでは、母子保健教育活動が行われていました。
 
この保健センターに5年ほど勤めていらっしゃる、助産師のエティ( Eti )さんを中心に、30人ほどのお母さんたちが輪になり、和気あいあいとした雰囲気で活動をしていました。
 
今回の教育テーマは「妊娠における危険な症状や兆候」。話の内容は、出血や熱や嘔吐、それらへの対応などの基礎知識でしたが、村での出産にたくさんの不安を抱えているお母さんたちからはたくさんの質問が飛び、エティさんがそれら全てに丁寧に答えていました。
エティさん自身も現在7か月の男の子を持つ“先輩ママ”ということもあり、お母さんたちは彼女をとても信頼しているようでした。「相談できる相手は誰ですか?」という質問にも、皆さん口を揃えて「助産師さん!」とおっしゃっていました。
全体での活動が終わると、個別に薬の配布や体調のチェックが行われ、スタッフや助産師さんたちは、個人的な相談にも時間をかけて丁寧にアドバイスしていました。
 
お母さんたちが積極的に活動に参加していた様子から、村全体の出産や育児に対する意識が高まっているのを感じました。私の「出産は自宅でしますか?」という質問にも、「それは絶対に有り得ません。保健センターで出産します。」と全員が答え、教育活動によって意識が変化していることを実感し、とても嬉しく思いました。
 
エティさんも「PHJの保健教育にはとても重要な意義を感じています。まだ課題はありますが、実際に保健センターで出産するお母さんが増え、たくさんの子供を取り上げ、たくさんのお母さんを助けることができており、活動の手ごたえを感じています。」と充実した表情を見せてくれました。
文化の違う土地でプロジェクトを実施し、成果を上げるためには大変な努力と時間がかかることを痛感しましたが、それらには人々の意識をも変える力があるということも実感しました。
PHJでのインターンも残り4か月となりましたが、今回の経験を胸に、責任と誇りを持って、楽しく!活動に携わらせていただきたいと思います!
永山 日菜


TOP