子沢山が良いとされる地域で・・・

月一回の母子保健教育では妊娠全般・出産、家族計画・避妊をテーマに話が行われました。
「子沢山は幸運を招く」といった古くからの言い伝えがいまだに信じられている地域であるがゆえに、家族計画、避妊のすすめ、は継続して伝えていかなければならないことなのです。

妊娠すると動かなくなったりするため、母子保健教育の際には積極的に妊婦のためのストレッチを取り入れて、体を動かすことをすすめています。

お腹の大きくなった妊婦さんへの寝る姿勢を指導。仰向けに寝ると血行が悪くなったりすることもあるため、横向きになって足にクッションを当てて寝ると良いとされています。下の写真をクリックすると動画を見れます。

ティポー保健センターに救急搬送用トゥクトゥクが寄贈されました。

ティポー保健センターに大塚製薬株式会社より救急搬送用トゥクトゥクが寄贈されました。
嬉しそうに車両内に座っているのは、保健センター長や助産師さん。

車両の側面には妊婦さんや急病人などに使用する、といった目的が書かれています。

車両のお浄めも行いました。

新車両を迎えて村の住民も集まりました。

安全なお産のために走り回ってほしいですね。

技術系高等専門学校でのピア教育視察

1月にPHJスタッフの中田が、タイの活動を視察しました。技術系の専門学校で実施しているHIV/AIDS予防のピア教育を見学。
大学生のピアエデュケーターがアイスブレイクで学生たちの関心を集めたり、制作した映像を利用して笑いをとったりと、場を和ませてから、HIV/AIDSや性に関する知識を学ぶといった流れで活動が行われていました。
初めてのピア教育だったにも関わらず、司会役の学生が自然なやりとりで笑いをとったり、大いに盛り上がったそうです。
タイ人が人前で話すことが上手、ということもあるとは思いますが、
HIV/AIDSのピア教育がこうしたコミュニケーション能力を培ったり、
発揮したりする場ともなることは注目すべき点でしょう。

上の写真は思春期の体の変化を描いて発表しているところ。

新しい地域保健センターのプロモーション


前回ご紹介した地域保健センターの建設が着々と進んでいます。
屋根には青い瓦が敷き詰められ、
センターの前には川が流れているため、橋も建設中です。
しかし、完成したのに周りの人は何ができたかよくわかっていない・・・というのでは困ります。
建設後にきちんと利用してもらえるセンターになるため、周辺地域でいまから母子保健教育を通してセンターを利用プロモーションに努めています。

地域保健センターをPRするためのポスターも貼っています。

ポスターの内容は・・・
●サービス内容
避妊・家族計画、妊婦検診、自然分娩、産後検診、一般外来、カウンセリング
●妊婦健診について
1回目(三ヶ月目)、2回目(4~7ヶ月目)、3・4回目(8~出産前)
●出産について
出産は助産師もしくは医療従事者により介助されなければならない
●産後検診
1回目(3日以内)、2回目(4~7日以内)、3回目(28日以内)、
4回目(40日以内)
地域の人から完成が待ち遠しい、と思われるようになるといいですね。

魚の形と味を出さないメニューを考案


魚嫌いの子供も魚を使った料理を食べるように、との目的でメニューが作られました。魚の形を見せずに魚の味を強調させない工夫をした魚入りチマキを考案。魚嫌いの子供も完食、さらにはおかわりをしていました。

魚嫌いに苦労しているのはどこの国も一緒ですね。

定例ミーティングで衛生教育

毎月行っているラジャナガリン子供発達支援センターでの定例ミーティングには8家族が参加しました。

ミーティングでは患者本人とその家族が健康に過ごせるように、ボランティアスタッフのメリッサが手洗いや歯磨きなどの必要性とその方法を伝え、衛生教育を行いました。

歌を歌いながら楽しく学んで覚えてもらう、というところがポイントです。

映像を利用して予防教育

これまで大学生向けに実施してきたHIV/AIDS予防教育。早熟化が進むなかでより若年層に向けて啓蒙を行うことがより効果的であるとし、現在高等専門学校の生徒への教育を進めています。

高等専門学校の生徒への教育で工夫した点は、映像を利用すること。
ピアリーダーたちが集まり、訴えたいポイントを効果的に伝えるため、いくつかの映像を作成しました。

たとえばこんな映像「危険な性交渉、その結末。」

さまざまな視点から4つほどの映像が作成されました。
学生たちに訴える映像ができたでしょうか。
結果はまたお知らせいたします。

新しい地域保健センターを建設中

支援対象地域内にあるサンパルワディ村に新しい地域保健センターを建設する予定です。620世帯のうちおよそ1/3の221世帯が貧困世帯の村。

地域保健センターが建設される場所。将来的には村役場も隣接し、ここが村の中心になります。

村人自らが土地を整備し、盛土作業を行いました。

10月16日に着工し、着々建設が進んでいます。

深井戸も同時進行で進んでいます。

出来上がり、楽しみです。将来はここでたくさんの産声が聞こえることでしょう。

自立して歩き出す4つの保健センター

健康な村づくり事業のなかでも核となる活動が、保健センターの運営能力強化。支援対象となっていた4つの保健センターではすでにPHJのサポートなしで、保健センター長を中心に毎月会議が開かれ、その時に浮上する課題について話し合われています。
そしてその会議の内容はPHJに毎月議事録が送られてきています。

(会議の様子)

(保健センターから送られてくる議事録)
保健センターの運営能力はサービスの向上に向けて、患者への対応やセンター内の衛生管理、時間管理などいくつかの観点からチェックを行いますが、毎月良い結果があがっています。村人の健康を見守る保健センターとして頼もしいですね。

学生の方が研究のため活動地を調査

中央大学の学生の方2名が、ゼミの研究のため、PHJインドネシア事務所の活動地内の診療所を訪問し、栄養改善活動の見学いただきました。当日は国立栄養センターのウィドド氏の講演の後、栄養改善に向けたメニューの紹介がありました。その後、学生のお二方がメニューを試食している母子20名に講演調味料の使用状況、野菜の摂取状況を調査しました。
学生の鍋島千尋さまからの報告で、伊藤所長との話で印象的だったことについて下記のように報告をいただきました。「印象に残っているのが『糖尿病は贅沢病ではなく貧乏病』というお話です。貧しく充分なご飯を食べられない人が、お茶などに砂糖を沢山入れて空腹をごまかす。栄養失調と糖尿病を併発する事もある、というお話からは、単に足りない栄養素の摂取を促すような取り組みだけではなく、現地の人の食文化を壊さないようにしながらも、過剰に摂取しているものを減らすような取り組みも必要なのだなと思いました。」
(アンケートの様子)


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