ミニバスを含め事業まるごとチェンマイ保健局へ

2010年11月から3年間、チェンマイ県で実施してきたこの子宮頸がん・乳がん検診推進事業が10月末に終了しました。事業終了時には70%以上の女性が乳房自己触診の研修を受け、目標を上回る成果がでました。
大幅な検診率の改善の要因として日野モータース・マニュファクチュアリング・タイランド社と日野モータース・セールス・タイランド社から寄贈されたミニバスに外務省補助金で入手した機器を搭載して移動検診を行ったことがあげられます。
事業終了に当たり、PHJはこのミニバスを含み事業全体をチェンマイ保健局に移行することに決め、2013年11月21日にミニバス寄贈式が開催されました。チェンマイ保健局はミニバスの運営責任をサラピー病院に委託し、チェンマイ県内各地での移動検診に使うことにしています。

ミニバス寄贈式には在チェンマイ日本国総領事館総領事、サラピー郡代表、チェンマイ保健局副局長、サラピー病院院長、PHJタイ事務所所長など関係者が参列しました。

学校保健教育がいよいよスタート

今年度から学校保健プロジェクトが試験的に始まりました。これまで成人向けに行ってきた保健教育ですが、実際に行動のパターンを変えるには(行動変容)子供のころから教育を施す必要があるということが、認識されてきています。
現在対象となる小学校が2つに絞られ、州保健局と教育局の推薦によりさらに実際の保健教育のトピックスが5つに絞られました。
1:衛生的な生活
2:感染症の知識と予防
3:タバコ・アルコール・ドラッグから身を守る
4:リプロダクティブ・ヘルス ティーンエージャーの妊娠の予防
5:栄養の基礎知識と食生活
さらに学校長や教師、保健センタースタッフ、村の保健ボランティアとともに5つの授業計画書の骨子もできました。(下写真)
これをもとにさらに絵などを用いた授業教材を今後作成する予定です。

テンペの春巻きとなすの肉詰めがグランプリに!

栄養メニューコンテストを実施しました。このコンテストは助産師とボランティアを対象に行います。このコンテストで開発したメニューを、村の女性に調理実習・教育を通して啓蒙しています。

コンテストでメニューを発表する際に味とともに栄養面に関するポイントを伝えるという部分が今回のポイントでした。

コンテストのお題はおなじみのテンペを使った料理と自由課題としてもう1品。そしてグランプリに輝いたのは・・・テンペの春巻きとナスの肉詰め。
ウーーン。おいしそう!栄養面も大事、でも美味しいと思えないと、続かないですよね。下がグランプリに輝いた助産師さんです。

搬送システム運営委員で話し合い

トゥクトゥクを利用した妊産婦さんのための救急搬送システム。このシステムは村人たち自身が運営をしていく、というところもポイントです。そのためドライバーや会計係りなどによる運営委員会はとても重要です。

今回の課題は出稼ぎにによってドライバー不在となり、交代要員を任命しました。このように村では少額のお金だけでなく、知恵も絞りながら、さまざまな課題を解決していきます。

家族計画、妊娠時の注意

多産も妊産婦死亡のリスクの一つ。ということで避妊や家族計画も重要な教育の一つ。そこで、避妊ピルの使用も勧めています。とはいえピルを飲むのは抵抗がある人が多く、なかなか普及していません。

妊娠時の注意としては処方薬以外は服用しない、腹痛を感じた時は即受診するといったことや、出産前に誰に介助してもらうか決めておくといったことを強調しました。
写真は危険なお産の兆候を参加者に書いてもらい、勉強会を行っています。

できたて!ほやほやの2014カレンダー

紙芝居のように楽しめるおとぎ話が満載のアジアのおはなしカレンダー本日、とうとう刷り上がりました!できたてほやほやです。今回のポイントは4つの色!
各国テーマカラーがあります。
紙芝居のように楽しめるおとぎ話が満載のアジアのおはなしカレンダー
ぜひ22日の三鷹国際交流フェスティバルでカレンダーをお手に取ってみてください。
今回も魅力あふれる絵画がたくさん集まりましたので、カレンダーに掲載されなかった絵画を披露するためにカレンダー展を開催します。今年は展示の仕方も凝ってます!
展示アイディアはインターンの原田さん(写真)。ぜひ井之頭公園までいらして展示をご覧になってください!
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第24回三鷹国際交流フェスティバル
日時: 9月22日(日) 10:00-15:30
場所・出展エリア: 井の頭恩賜公園西園
ピープルズ・ホープ・ジャパンは東南アジアエリアです!
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ベトナムから報告のために来日!

乳がん検診推進プロジェクトのコーディネータージュンさん、ウイメンズユニオンのウォンさん、タイのジラナン所長とともに来日しました。来日の目的はこの事業を支援していただいている横河商事株式会社様への活動報告です。
写真は横河商事様オフィスでのプレゼン前の写真。
下列右端がジュンさん、中央がウォンさん、左がPHJタイのジラナン所長。上列中央が横河商事の神谷理事、右端がPHJ東京スタッフの蓮見、左端が塩田。

プレゼンでは活動の背景から、活動の核となるウイメンズユニオンの紹介、活動の内容や実績などを紹介しました。メイントレーナーのジラナン所長も詳しい自己触診の内容について紹介。
プレゼン後は日本の食事を堪能していただきました。

東京事務所のスタッフが視察

東京事務所スタッフの畑が8月にチェンマイへ出張。活動を視察してきました。
実際に活動を目にするとヘルスボランティアの働きに驚かされます。彼女達が日々村の女性に啓蒙しなければ、このキャンペーンにくる女性は数少なかったことでしょう。
下の写真は受付を行っているところ。

さらに乳がんの自己触診法も伝授しています。教えているのはPHJタイのスタッフ、ジョイ。乳がん、子宮頸がんの正しい知識を伝えながらも持ち前の明るさで盛り上げていました。

Tシャツで産後ケア推進!

写真は保健ボランティア会議のワンシーン。黄色いTシャツを着ていますが実はこれ保健教育の一環。産後ケアの重要性を説き、保健センターへ行くことを進めています。彼らがこれを来て歩くことで村人への啓蒙になります。しかも、黄色なので村の中で大いに目立つことでしょう。


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