村をまわって衛生教育の効果をチェック

村人に教育を実施した後、その効果があったかどうかをチェックしにスタッフが村を回ります。

 
 
 
 
 
 
村人の自宅を訪問し、インタビューをしたり、水回りのチェックをさせてもらったりします。

 
 
 
 
 
 
上の写真は井戸で汲んだ水をためておく水瓶。比較的清潔に保たれている例とのこと。
なぜならふたをきちんとしているから。

 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
井戸やトイレもチェックします。

 
 
 
 
 
 
家の周りにゴミが落ちていないか、なども確認します。
経済的な状況など家ごとにさまざまな問題があったりするため、
衛生教育を実施だけではきれいなるとは限りません。
ただPHJスタッフに見られることで意識するようになるでしょう。
教育の後の見回りも重要な仕事なのです。
 

楽しむことの大切さ

東京事務所のスタッフ中田がベトナムへ活動視察に行ってきました。
下は自己触診検診をベトナム・ウイメンズユニオンのトレーナーが教えている様子。

グループワークの結果を発表し、意見交換も行われました。
ベトナムでの活動のトレーナーとなっているPHJタイ事務所のジラナン所長はこの日の活動を見学し、「参加者がもっと楽しんでできる工夫を!」というアドバイスが。
真剣に取り組む課題ではあるけれど、活動を継続させること、普及させること、を考えると、参加者が楽しめることも重要。というのがたくさんのトレーナーを育ててきた経験者の意見なのでしょう。

またトレーニング後には今後の改善点など細かな課題に対して真剣な議論が取り交わされました。

大切な芽を切る犯人は?

大切に育てている作物の芽が切られてしまう事件が発生しました。
犯人は沢蟹。おとぎ話のような事件ですが、本当の話です。
そこで、下の写真のように棚の上に苗を植えて、沢蟹対策を施しました。。

そうした被害はあったものの、順調に収穫はできているようです。

空芯菜を収穫中。

きちんと分配してますね。

手術してから2年、元気にしていますか。

2011年に心臓病の手術を終えたパットちゃん、6歳。手術後の経過を見るためにPHJのスタッフが家庭訪問をしてきました。
下は2011年の手術を終えたばかりのパットちゃんの写真。

そして今は
こんなに成長しています!

手術を受ける前は疲れやすかったのですが、手術後は元気に生き生きと暮らしているようです。
パットちゃんはダウン症の子供のための寄宿学校に通っている、とのこと。
手術後の数年たってからの家庭訪問で元気なことが確認できる、これが手術支援をしていて何よりもうれしい瞬間ですね。

ミュージックセラピーを体験

月一回の定例会で障害児や慢性疾患児とその家族が集まり、
ミュージックセラピーを行いました。
たとえば手を使って打楽器のように音を鳴らし、
いろいろな音を出してみたり、歌を歌ったり、といったことをしました。
さらにリズムにのったりやテンポを刻んだりして体で学ぶ時間を過ごしました。
ミュージックセラピーの目的はストレスを和らげること。

終わった後は患者さんもその家族もリラックスした表情で笑みをうかべていました。
体を動かしたり、リズムを楽しんだりすることは、
子供にも大人にも良いことなのですね。
ストレスの多い現代人、普段の生活に取り入れてもよいかもしれません。

保健センター運営委員で充実した話し合い

タノッチュム保健センターでは最近利用者が減っているため、運営委員会議では「なぜ村人が保健センター離れ」を起こしているか、について話し合われました。
この種の議論は漠然と理由を出し合うだけで終わることが多いのですが、ここでは家族計画、産前ケア、出産、産後ケア、一般診察といったサービスごとに来なかった理由を出し合うところから議論が始まりました。
右に立っているのが保健センター長です。

サービスが異なれば、訪問しない理由も異なる、というわけです。
たとえば「出産」の場合は保健センターではなく搬送先の病院に直接行くことが多い、
「産後ケア」ならそもそもこのサービスそのものが定着していない、などの分析が現れました。
このように客観的で具体的な分析を行う議論ができるようになったことは大きな前進です。
問題が起きても、対処がきちんとできるようになれば、自立して運営ができるようになる、ということですね。

妊婦さん向けに体操を行いました

妊娠中の腰痛や背中の痛み軽減、安全な出産のために妊娠体操を実施しました。体操といっても実質、ストレッチのようなもの。
関節を動かすことにより体をやわらかくし、妊娠中の背中や足の関節の痛みを和らげる、もしくは出産時の体勢を保つのを楽にする、ということで実際に体を動かしてもらいながら教育を実施しました。

対象地域の女性たちは、普段あまり運動をしないため、こうしたストレッチも新鮮なようです。まずは「恥ずかしい」という気持ちが先に立ってしまうのでしょう、笑っている女性もいます。

とはいえ、体がほぐれると、心もほぐれるようで、普段の保健教育の際には見せないようなリラックスした表情が見えます。
まずは体を動かすことって気持ちいい!ということを体感できたのではないでしょうか。

2014年のカレンダーの絵画選定会議をひらきました。

2014年のカレンダーのためのタイ、カンボジア、インドネシア、そして、日本の絵画が集まりました。そこで12か月分のカレンダーをカレンダー制作メンバーで選定しました。

年々集まってくる絵画の質もあがっているので12枚の絵を選ぶのにとても苦労します。

上はカンボジアの子供の絵画。「トラを生き返らせた仙人」というお話の絵を描いてもらいました。同じ場面を描いていても、個性が表れますね。

こちらは日本の絵画。おとぎばなしは何かわかりますか。

そう。「龍の子太郎」です。日本では院内学級(入院中の子供のための学級)や障害児のデイサービスや学童の子供たちに協力をお願いしています。毎年高いクオリティの絵が集まってきます。

タイの絵画。「マカトのたから貝」というお話です。
楽しんで描いている感じが伝わってくる絵画ですね。


インドネシアの絵画。テーマは「トバ湖の伝説」。
お話の中にボール蹴りをするシーンが出てくるのですが、サッカーをしている絵が届きました。現代版にアレンジしてくれたようです。
さてこの中から12枚の絵が選ばれました。後日、選ばれた絵画を掲載します。お楽しみに!

タイのHIV/AIDS予防教育をインドネシアでも・・・

実施開始から10年以上続き高い評価を受けているタイのHIV/AIDS予防教育を、インドネシアにも展開させる計画が進んでいます。
そのため、インドネシアの伊藤所長とスタッフのレトノが出張にタイ・チェンマイに飛びました。インドネシア組はピア教育そのものにも感銘を受けましたが、コンドームの種類の多さにも驚いた、とのことです。
写真の右は大学のピアリーダー。左でボードを指さしている髪の長い女性がPHJタイ事務所スタッフのジョイ。人当りの良い彼女はファシリテーターとしても有能です。大学でのピア教育の普及は彼女なくしては語れません。

母子保健ボランティア育成 本番!

村の母子保健ボランティアさんの育成についての報告です。2012年末にトレーニングを受け母子保健ボランティアと認められた女性たち。この後、村の女性の自宅に訪問して保健知識の学びあいをしたり、出産の際に保健センターに行くようにすすめたり、といった実践的な活動へとシフトしていきます。
この活動の肝は実際の現場で母子保健ボランティアさんたちが、村の女性たちと信頼関係を築きながら、コミュニケーションを深めること。そのためPHJスタッフが戸別訪問するボランティア一人ひとりに随伴し、フォローアップをしています。
写真はフリップチャートを使って村のお母さんに保健教育をしているところ。
やはり女性同士だと、話も弾みます。これも一つのピア教育、といってよいのではないでしょうか。
こうやって村の中のコミュニケーションが活性化しながら、保健知識が向上していくよい雰囲気づくりもできそうです。


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