野菜泥棒が出現!!

2012年9月の活動レポート「数ヶ月雨が降らない影響で…」でご紹介したインドネシア バンタン州での菜園事業ですが、乾季があけたため11月から再開しました。
空芯菜やインドネシアほうれん草などが順調に生育し、バナナやパパイヤなどの果実を収穫したところもありました。中には、葉物野菜を約5キロ程も収穫できた村もありました。しかし、菜園に野菜泥棒が出現したということで、今後は村役場のスタッフが巡回し、野菜泥棒の防止に努めるなど対策を講じる必要があります。

高い評価を頂きました!

ベトナム・ハノイ市で乳がん早期発見プロジェクトを実施しています。
12月13日に第二年度活動のレビュー会議が開かれ、ドン・ダ、バ・ディン各地区の赤十字社、ウィメンズユニオンなどから44名が出席、PHJからはタイ事務所所長ジラナンが出席しました。
多くの参加者から「このプロジェクトが地域で果たしている役割は大きい」「乳がんの知識と自己触診検査方法を習得して、乳がんの早期発見を可能にする効果的なプロジェクトである」と高評価を頂きました。今後の活動への提案も頂きましたので、第三年度の活動につなげてまいります。
レビュー会議の様子はベトナム・ウィメンズユニオンのホームページにも掲載されました。(ベトナム語のみ)

専門スタッフによる家庭訪問は順調にすすんでいます

PHJはタイ チェンマイ県を中心とするタイ北部において障がい児/慢性病疾患児支援事業を実施しています。
家庭での治療が必要な子供に対しては、地域病院スタッフ、理学療法士・作業療法士を伴い家庭を訪問し、リハビリ等を行っています。訪問中に運動機能等に改善が見られるなど、専門スタッフによる訪問は順調にすすんでいます。
今月は7名の患者を訪問しました。
写真の女の子(3歳)は手に障がいがあり、玉を紐でつなげる練習などリハビリを受けています。作業療法士からは、リハビリと並行して病院での治療を受けるよう家族へアドバイスをしました。

ハード・ソフト両面からのご支援!

昨年10月24日に開所したインドネシア クマニサン村の地域保健センター。こちらはロート製薬株式会社様とロート・インドネシア様の基金で建設されました。11月20日ロート・インドネシア様現地従業員4人が地域保健センターを来訪され、村人に対して「目の健康」に関する教育をして頂きました。ハード面のご支援だけでなく、村人への『教育』などソフト面においてもご支援をいただき、
大変有意義な機会になりました。
また、従業員の方々も、ご自分たちが支援をした診療所を実際にご覧になられて、有効利用されていることを確認され、
とても喜んでくださいました。
『教育』の様子はコチラから動画でご覧いただけます。

チェンマイ体育教育大学内にピア教育ルームを設置

PHJでは、タイ チェンマイ県内の5大学を中心にHIV/AIDS予防教育事業の一環としてピア教育を実施しています。
このピア教育を促進するため、タイ チェンマイ体育教育大学内に若者コーナーを設置し、
11月13日に開所式が行われました。
このピア教育ルームは、問題を抱える学生に適切なアドバイスを提供する、また学生参加型のイベントを実施するなど、HIV/AIDS予防に関する様々な目的で活用される予定で、知立ロータリークラブ様のご支援で作られました。
開所式当日にはスピーチやダンスパフォーマンスなどが行われ、多くの方々にご参加頂きました。

州保健局主催 母子保健会議でのPHJ活動発表

コンポントム州保健局開催の母子保健会議で搬送システム(トゥクトゥク)の活動発表を行いました。この会議は特に、村と保健センター間のアクセスの改善を話し合われるものでした。州保健局(PHD)、ドイツ国際協力公社(GIZ)、NGO、保健施設スタッフ、村役員など100名を超える出席者がおり、このような大きな会議でPHJの活動を知ってもらえた事は大変有意義でした。他団体があまり行っていない取組みのためか質問も多く聞かれ、とても関心を持ってもらえました。とりわけ資金運用のメカニズム、メンバーシップ制度への関心が強く、また地方病院からも規定を見せてもらいたいとの声が挙がりました。

東ジャワ州ポノロゴ県に視察へ

現在、バンタン州セラン県で実施している地域保健医療システム強化事業ですが、新しい候補地の視察として東ジャワ州ポノロゴ県に行ってきました。
ジャカルタの東600キロ、初めて夜行特急列車(11時間)に乗り現地に向かいました。
ポノロゴ県は東、西、南を高い火山に囲まれており、非常に乾燥し蒸し暑く、川は干上がって水が一滴も無い状態でした。
保健状況もセラン県とは異なっているため、今後じっくり調査研究を要すると考えています。

村人たちの取り組み

タイ・チェンマイ県(3年間で6郡に対して)で実施している子宮頸がん、乳がんの検診推進事業ですが、3郡、4群目が終了し検診率が大幅に上昇しています。
例えば、子宮頸がん検診では、10%台だったものが50%を上回るようになりました。この大幅な上昇には、村人たち独自の取り組も大きく関与しているのではないかと考えられます。
上の写真は、自分たちで乗り物を使い、町なかで受診を呼びかけている光景です。これはPHJが指示したものではなく、村人たちのアイデア。
このように、現地で自発的に取り組みがなされている事は大変喜ばしい事です。

新規ボランティア育成トレーニング

母子保健改善に向けた健康な村作り事業の一環として、母子保健ボランティアを育成しています。
スロラウ保健センター管轄下の新規ボランティア28名を対象としたトレーニングを実施しました。トレーニングは全部で6日間行われ、修了後は、保健センターと連携して、村の妊産婦・新生児宅を戸別訪問し、様々な支援を行います。

特別な専門知識などは必要ありませんが、気軽に保健センターに行く事を勧めるなど、妊婦さんを説得するには、それなりの知識やコミュニケーションスキルが必要なので、そのための教育を実施しています。

カンボジアの子供の絵

2010年のPHJ チャリテイーカレンダーからカンボジアの子供達の絵は、PHJを支援して下さっている横河ロクマル会が建設したコンポントム州の小学校の子供達に描いてもらっています。
カンボジアの小学校では絵画、音楽、体育などの授業がありません。それなのに何故このような絵が描けたのでしょう?
横河ロクマル会のメンバーの宮沢さんにその理由を教えていただきました。
八王子と日野の2つの小学校に出向いて講堂での全校朝礼でカンボジア小学校の様子をビデオで紹介し、カンボジアの子供達にいらなくなったクレヨン・クレパスの寄付とお手本用に絵のプレゼントをお願いし、集まった50kgを超えるクレヨン・クレパスと絵を持ってカンボジア小学校を訪問してお絵描き教室を開催したそうです。
それでも第1回目の絵は、日本の子供達の絵の模倣だったり、定規で線を引きクレヨンや色鉛筆を少しだけ使ったとても弱々しいものでした。仕方なく横河ロクマル会のメンバーの娘さんがカレンダーに使えるように色を強調して、やっと3枚を選ぶことができました。
翌年からは多くの色を使って力強く描くように指導し、更にはPHJカンボジア事務所がコンポントム州教員養成校の学生さん達にお願いしてカンボジアの民話を集め、お絵かき当日は小学校の先生とPHJスタッフがお話を読み聞かせてその絵を描かせる指導などもあって、2011年のチャリテイーカレンダーのカンボジアからの絵は、とても力強く、色も個性あふれるものが多く、選ぶのに迷うほどでした。
百聞は一見にしかず。その効果が2011年、2012年、2013年のおはなしカレンダーに現れたのです。
2013年のカレンダーにはカンボジアの子供の絵4枚を採用しました。
写真は2013年のカレンダーのために絵を描いているカンボジアの小学校の子供たちです。壁には前年度に描いたカレンダーの絵が貼ってあります。

2013年カレンダーの絵を描く子供たち


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