マネージャーが新しくなりました

慢性病疾患児支援のために実施しているHOPEパートナー教育プログラムですが、今月より新しいマネージャー エー(Ae)さんが加わりました。
エーさんはチェンマイ大学で学び、理学療法士としての資格を持っています。そのため、家庭での治療が必要な子ども達を訪問する際には、リハビリなど自ら治療を行っています。

破傷風の予防接種を受けましょう!

セラン県で行っている月例母子保健教育活動ですが、今月のテーマは「妊娠期にすべきこと」「妊娠期に気をつけること」でした。
「すべきこと」の中で特に強調したのは、破傷風の予防接種でした。これは妊婦を破傷風から守るだけではなく、胎児・新生児にも免疫をつけ、へその緒から感染しやすい破傷風を未然に防ぐためです。
数年前までは小児破傷風はセラン県での新生児・幼児死亡の主な原因となっていました。この地域の貧困の家庭では床が土壌であるため、新生児や幼児が破傷風に感染するリスクが非常に高く、妊娠期の予防接種を奨励し、リスクを回避しようというのが目的です。

トゥクトゥク運営委員会が開かれています

救急搬送用に用いられているトゥクトゥクですが、その運用は村人から選ばれた運営委員会が行っています。
保健センターへの道路状態があまり良くないため、振動により屋根を支える支柱が折れてしまいました。この修理を運営資金でまかなうなど、運用は上手くいっています。
次のトゥクトゥクを注文する際には支柱を強化するなど、改善点も挙げられました。 

患者さんの声

タイで実施している子宮頸がん・乳がん検診推進事業ですが、今月はドーイサケット郡で7回、サンサイ郡で8回の検診キャンペーンが実施されました。
以前このキャンペーンに参加され、乳がんを早期発見された患者さんから、以下のようなコメントが寄せられました。
 

副作用で頭髪が抜けるため、ウィッグを着けています

「現在、6回目の化学療法を受けていますが、髪の毛が抜けるという副作用以外は順調です。今後5年間は、薬の服用での治療を行う予定でいます。検診キャンペーンに参加しなければ早期発見をする事はできなかったと、とても感謝しています。」

数ヶ月雨が降らない影響で…

栄養改善教育を実施しているインドネシア・バンテン州では、数ヶ月も雨が降らない状態が続いている影響で、
灌漑用水も涸れており、菜園の状態は非常に悪化しています。

そのうえ、人々の水源となっている河川が工場排水で汚染され、菜園にも使用できない状態となっています。
(汚染からの悪臭のため、意識を失う人もいるほどです。)

先月は、沿岸部の村のみであった「暑さのために苗・作物が育たない」「カッサバの木やパパイヤの実も枯れてしまう」という報告が、内陸部の村からも聞こえています。
それでも、各村は最大限の努力をしており、パパイヤや葉物野菜を収穫しています。

12か月分の絵画が決定しました!

『アジアのおはなしカレンダー2013』12ヶ月分、それぞれの絵画が決定しました。
 
色使いや筆運びなど、各国の個性、あるいは子ども達の個性があふれています。
“みんな違って みんないい―” 
とても素敵なカレンダーに仕上がりました!

 カレンダーで集まった募金はアジアの母と子を支援するPHJの活動に活かされます。
1000円の募金でカレンダー1部を差し上げています。
カレンダー募金はこちらからお申し込みいただけます。

様々な料理が並びました

インドネシア バンテン州で行っている栄養改善教育。
各村は菜園の拡張に積極的に取り組んでおり、葉物の収穫は順調、バナナ、パパイアも育っています。
こちらは前回のメニューコンテストの模様です。
菜園で収穫した作物を利用して作られた料理が並びます。

それぞれの作物に適した調理方法、メニューが考えられています。

なお、インドネシアは7月20日から8月20日まで断食月に入ったため、7月から9月の栄養改善活動はありませんでした。10月から活動を再開します。

チェンマイ大学病院にて3件の手術が行われました

Peeraphatくん(1歳1ヶ月) 
病気がちだったため地域の病院を受診したところ、心臓に異常があることが分かり、ランパン病院にかかったところ、心房中隔欠損症と診断されました。7月12日にチェンマイ大学病院にて、心臓手術を受けました。

妊婦搬送システム(トゥクトゥク)がスタートして半年

2012年3月にタノッチュム(TC)保健センターへ妊産婦搬送カート(トゥクトゥク)を寄贈してから、半年が経過しました。その前の準備期間から含めると、当対象地区への関わりは1年近くとなっています。頼りないと感じるTCの保健搬送システムが現実に目の前にあるのですが、それを横目に見ながらも、次の対象地区となるチュックサック(CK)保健センターでも支援を開始しなければなりません。さもないと、事業は何年かかっても終わりませんので。

新規活動をこれから立ち上げていくには、過去の例を学びに行くのが一番だということで、TC保健搬送システムの事例を視察しに行きました。当日は、TC保健搬送システム委員会のメンバーと視察参加者としてCK保健センター長、各村の村長、保健行政区長が参加し、総勢19名での視察となりました。私としては、TC保健搬送システムは手塩にかけて育て上げている最中であり、未熟であったのは承知の上、正直な所TCを視察地に充てて大丈夫だろうか、質問されてきちんと答えられるだろうかと心配でした。それでも、責任を感じている、改善点はまだある、夜間搬送はありがたい、収益はなくとも村人のために働ける、など村のために働いているという気持ちがとても強く感じられました。
また、会議中には、TCのドライバーから保健行政区病院長に直に次のような発言も聞かれました。“特に夜間帯、保健行政区の病院へ移送しても、そこから医師を見つけなければならなかったり、お金の話を先にしないといけなかったりし、診察までに時間がかかるため、すぐに対応してもらえるよう整えてもらいたい。”

この発言を聞いた時は、素直にとても嬉しく思いました。カンボジア人が目上の人に対してここまで言うことは、日本以上に難しい風習であるのですが、果敢に村のために意見したことが私にとっては何より誇らしくも思え、またドライバーがそこまで考えてくれたことに、大きな成長を見出しました。今後の発展にとても期待をしています。
 カンボジア事務所 久米


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