インドネシア 地域保健センターの建築支援(2013~2015)
インドネシア農村部では社会インフラや地域医療が遅れているため、乳幼児死亡率や妊産婦死亡率が高くなっています。このような状況を改善するため、田辺三菱製薬は2013年にPHJが実施しているインドネシアの地域保健改善事業を支援することを決めました。対象地はバンタン州セラン県ティルタヤサ自治区 スジュン村とし、第一ステップとして地域保健センターを建築しました。このセンターは2013年7月に完成し、運営を開始しました。10月8日のセンターの開所式と看板の序幕がティルタヤサ自治区の代表やタナベ・インドネシアの社長および社員参列のもとに和やかに開催されました。
(開設された地域保健センター) |
(開所式に参列したTanabe Indonesia社長と助産師他) |
地域保健センターの利用率
2013年7月から12月までにセンターは一般診療400件、妊婦健診108件、出産20件、避妊処置86件、予防接種46件で利用されました。
2014年には助産師が常駐していない時期があったものの、月平均1件以上の出産に利用されました。2015年1月から10月までの利用は一般診療227件、妊婦健診295件、出産10件、病院への転送16件でした。
地域保健センターでの母子保健教育
妊婦や母親への保健指導は重要で、スジュン村では毎月助産師による妊婦教室(写真下)が開催されています。妊婦教室へ参加した妊婦さんたちは「家からも近く、助産師さんが親切で知識もあり、妊娠について学べてうれしいです。他の妊婦さんたちと話ができるのもよいですね。妊婦の栄養などについても学ぶことができました」と話していました。
(妊婦教室) |
(診察に来た親子に問診を行う助産師) |
地域保健センターで出産した母親(ヤンティさん)の話
センターで出産したのはいつも家に来てくれている助産師さんがいるからです。出産までいろいろアドバイスをくれました。設備も整っていて、助産師さんがいろいろチェックしてくれました。安心して出産できました。出産後もビタミン剤の処方、カウンセリング、子供の予防接種などで相談しました。
(整頓され機能的に使われている診察室) |
(ヤンティさん親子) |