カンボジア 活動レポート

2022年12月28日

風習に対する考え方や行動を改善するには

コンポンチャム州の事業地には妊産婦の健康を害する恐れのある風習が残っていました。
たとえば、ベッドの下に火をおこした炭を置いて母子を温める、冷えるときに妊産婦に飲酒をさせる、など。
保健センターにもこうした風習を改善するための啓発ポスターが貼ってあります。

PHJが進めている保健教育でもこうした風習に対する考え方を見直すように地域住民に求めています。しかし風習は地域に定着しているため、行動を改善するには時間がかかります。
そこで鍵となるのが、PHJが育成した母子保健ボランティアさんによる保健教育です。彼女たちは戸別に家庭を訪問し、妊産婦を含めた家族を対象に母子保健教育を行います。

はじめは風習が健康を害する可能性を説明しても家庭によっては聞き入れてもらえないこともありましたが、彼女たち母子保健ボランティアが継続的に訪問することで、意識や行動が良い方向に変化しています。

PHJの事業期間は残りわずかとなりますが、コミュニティの健康改善に寄与する母子保健教育が継続されるよう、母子保健ボランティアの自立支援を進めてまいります。

【本事業は、外務省日本NGO連携無償資金とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】


TOP