©Toshihiro Kubo

タイ 過去の活動

タイですでに終了した活動について紹介します。

 障がい児・慢性疾患児支援

(期間:1998年~2016年 対象地域:チェンマイ県、チェンライ県)


1998年から貧困家庭における障がいや慢性疾患を抱えた子供のために、治療費・病院までの交通費の支援をはじめ、病院での月一回の治療やリハビリ、場合によっては家庭訪問などを行ってきました。これまでに186名の支援が終了しました。残りの21名に関しては現地の病院が支援を継続します。医師の判断、経済的な状況、年齢など多角的な側面から支援の必要性がないと判断された児童は支援を終了しました。
<移管先>
サンサイ病院、障がい児施設「ラジャナガリン子ども発達支援センター」、サンパトン病院

小児先天性心臓病手術支援

(期間:1998年~2016年 対象地域:チェンマイ県・ランパン県)

生まれつき心臓疾患があり手術を必要としながら経済的な理由で受けられない児童を対象に、手術の支援をしてきました。同時に心臓病の専門医師・看護師育成の教育も行ってきました。チェンマイ大学病院の協力により、これまで400名以上の手術を実施しました。現在、手術実施の協力病院は、チェンマイ大学病院に加えて、ランパン病院、チェンライ病院、ナコンピン病院に増え、その費用も国の保険制度と地域の支援団体によりサポートいただくことになりました。チェンマイ北部においては2013年の時点で150名の児童が手術を待っていましたが、全員が手術を終えました。PHJとしての活動は2016年9月までに終了し、その後は国、地域の支援団体や病院が支援を継続しました。
<移管先>
チェンマイ大学病院、チェンライ病院、ランパン病院、ナコンピン病院

HIV/AIDS予防教育

(期間:2000年~2016年 対象地域:チェンマイ)

HIV母子感染したHOPEパートナーの子どもを支援したことをきっかけに始まったHIV/AIDS予防教育。男女の大学生を対象としたHIV/AIDS予防を目的としたピア教育を実施してきました。この活動を通して500名のピアエデュケーターを育成し、300,000名を超す大学生がHIV/AIDS予防教育を受けました。大学での活動の成果を受け、チェンマイ保健局の強い要請により、2013年から3年間チェンマイ地区の18の高等専門学校を対象に活動を広げました。720名のピアエデュケーターの育成と5300名を超える高専の学生の教育を実施しました。活動を終了した各大学、専門学校では実施された活動が学校行事の一環として定着し、現在も継続しています。この活動は2009年から2年間ベトナムでも展開しました。
<移管先>
チェンマイ県内の8つの大学、チェンマイ県内の18の高等専門学校

子宮頸がん・乳がん検診推進

(期間:2001年~2013年 対象地域:チャヤプーム県・スパンブリ県・チェンマイ県)

検診を実施する看護師の技術教育をはじめ、住民に検診受診をすすめる村のヘルスボランティアの育成などを中心にした活動を実施しました。コミュニティの力を活かした検診活動を実施したことで、子宮頸がん検診と乳がん自己触診率が大幅に上がりました。
・子宮頸がん検診推進活動は、2001年から7年にわたり、チャヤプーム県とスパンブリ県の8地区で実施しました。その結果パップテスト(細胞診)受診率は3%から50%に増加しました。2008年からの2年間はチェンマイ県の2地区でパップテスト受診率は9%から63%に、同県6地区で3年間活動しパップテスト受診率は15%から63%へと増加する成果をあげました。
・2011年からは乳がん自己触診活動も加え、チェンマイ県の6地区で3年間実施しました。乳がん自己触診率は活動期間中89%の好成績を得、その後も定着しています。これらのタイの活動を活かし、2011年より5年間ベトナムにおいて乳がん自己触診活動を実施。現地の2つの団体、ベトナム赤十字参加のNGO「CASCD」、女性の全国組織であるベトナム・ウィメンズユニオン(VWU)に引き継がれています。
【映像によるご案内:youtube
【本事業の詳細報告:レポート
【活動レポートアーカイブ】
2013/11/28  ・2013/08/26  ・2013/04/19  ・2012/11/26  ・2012/09/18  ・2012/07/17
<移管先>
チェンマイ保健局
現地移管を終えた活動地域の現在における子宮頸がんのパップテスト受診率はチェンマイ地区の6地区で、それぞれ50%、51%、47%、49%、50%、47%を維持し、活動の定着化を確認しています。

2011年タイの洪水支援 (期間:2011年10月~11月)

インドシナ半島で8月頃よりの雨により洪水が発生し、インドシナ半島5カ国でおよそ570万人が被災しました。PHJではこの洪水で被災したカンボジアとタイの支援を行いました。 タイではバンコクへ飲料水、蚊帳、ブランケット、小児用オムツやミルクなどのセット100セット、アユタヤには簡易トイレを211個やTシャツ115枚をPHJタイのスタッフが届けてきました。(通常の支援活動エリアのチェンマイでは被害はほとんどありませんでした)
Temporaly toilet

「ラーニングセンター」支援 (期間:2009年~2012年)

ラジャナガリンドラ子供発達支援センター(RICD)内に、障がいのある子供を自宅で看護するために必要な知識やスキルを保護者が学習する施設「ラーニングセンター」を建設支援しました。2009年にラーニングセンター開設式典が開催された後、看護師らが保護者に知識・スキルの教育を実施したり、保護者間の経験を共有するセミナーを開催し、2012年にはRICDにラーニングセンターの運営を引き継ぎました。

2011年東日本大震災復興支援 (期間:2011年)

東日本大震災の被災者を気遣い、ピープルズ・ホープ・ジャパンのタイ人スタッフ自らがファンドレイズのために復興支援Tシャツを作成し、現地で販売、売上金約300,000円を当団体が実施する復興支援事業に寄付しました。また、手作りの帽子やマフラーなどの物品も被災者向けに寄贈しました。


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