ミャンマーでの活動に関する合意書署名式に出席

8月11日にPHJのミャンマーでの支援活動に対する
合意書署名式がミャンマー保健省で行わわれるため、
PHJ理事長の小田とスタッフの北島が出席しました。
ミャンマーでの事務所開設と活動開始に向けて大きく前進しました。
下記が北島の出張報告です。写真と合わせてお読みください。
8/10 
成田を出発バンコク経由 夕刻ネピドーに到着
8/11 
保健省にて合意書署名式と同時に医療機器の寄贈式が開催され、
保健省の局長と署名式に保健省内関係者30名が出席しました。

左から2番目:保健省 局長 右:小田理事長
今回の寄贈に関しては、テルモ株式会社より電子血圧計1000個、体温計1000個を
提供いただき、また寄贈品の移送については株式会社商船三井より支援いただくことができました。
母子保健医療担当の医師からも「地方では電力事情が良くないため
バッテリー内蔵の機器はとても助かります。」と感謝いただきました。
寄贈された医療機器については保健省がミャンマー国内の医療機関への
配分を決定し、送るとのことです。
8/12
支援対象となるタッコン・タウンシップ病院へ電子血圧計と体温計を50セット
寄贈するためタッコンへ移動。
ネピドーより北へ60キロのところに位置するタッコンに到着すると、
保健省よりDr.ChanNyeinAungが随行してくれました。
寄贈式にはタッコンタウンシップの医療局長、病院長が同席しました。
タッコン・タウンシップ病院(100床)は2011年末に完成し
比較的新しいためぱっと見たところ院内も明るくてきれいではありますが、
医療機器は圧倒的に少なく置いてあるベッドなどは
かなり質素といった印象でした。

分娩室

診察室

入院病棟
その後タッコン・ステーション病院(6床)を訪問しました。
舗装道路から脇道に入りSHVUE MYO村へ車で欄干のない橋を
わたり舗装をしていない道を入ります。
鉄道駅のそばにマーケットがありその先にステーション病院がありました。
タッコン・ステーション病院は、木造で1978年建設され、48村と5つのサブセンターを管轄しています。
医師1名、看護師1名で1日の外来患者が10~25名程度。

左から北島、小田理事長、病院医師(中央)、看護師
電気は自家発電、水は井戸水から。

木製のベットが置いてあるが
使用はしていないようで、天井の板が朽ち果てているところがある。

古い分娩台もあるが長い間使用はしていないよう。

病院の改築をはじめPHJのノウハウは充分活用されるものと思います。
村の様子はカンボジアの農村地に似ていました。

夕刻ネピドー国際空港よりバンコク経由成田に8/13朝到着しました。
2014.8.20

コンポンチャムへの事務所引っ越し準備

9月から現事務所のあるコンポントム州から
コンポンチャム州に引っ越します。
そのため
8月前半はコンポンチャム州で新事務所をさがしました。 
人づてに聞いたりしながら候補となる事務所をいくつか
ピックアップして見に行きました。
最終的には
コンポンチャム州病院に近いところの物件に
決まりました。

事務所正面

事務所内部
さあ、ここでこれから新たに事業を開始します!
みなさん、ご支援・ご協力よろしくお願いします。

国際協力NGOが主催する就活カフェ シリーズ第一回【終了報告】

「研究員、開発コンサル、学生の3人の転活・就活ストーリー」

●開催日時:9月17日(水)18時45分~20時45分
●開催場所 武蔵野プレイス スペースC
国際協力を仕事にしたいけど、キャリアプランは?学生のうちに何をしたらいい?そんな悩みを抱えている学生の皆様に、今後の進路のための一助として、実際に国際協力の現場で働いている方と、国際協力を目指して企業への就職を決めた学生の方に、現在のポジションにいたるまでのストーリーを語っていただきました。当日の参加者は10名とこじんまりとしていましたが、熱心な方が多く、充実のイベントとなりました。
当日はまず、進行・アドバイザーとしてPHJスタッフの真貝が、国際協力の就活術全般について話しました。

ゲストスピーカーは三人。保健医療分野の開発コンサルタントの相田華絵さん(写真左上)、結核予防会の臨床・疫学 研究員の泉清彦さん(写真右上)、国際協力を目指し企業への就職を決めた大学生の原田晃帆さん(写真左下)。バックグラウンドの異なる三人の現在の仕事にいたるまでをお話しいただきました。


お話しの後は意見交換や相談の時間を設け、参加者同士で悩みを共有したり、アドバイスの時間を設けました。
終了時間を延長して遅くまで質問をされている方が多かったことが印象的でした。
次回はもう少し質疑応答タイムの時間を増やそうと考えています。

参加いただいた皆様ありがとうございました。
次回の就活カフェは12月半ばに「企業経由でNGOへ」というテーマで実施する予定です。

出張報告 1年目の活動評価とピア教育ルーム視察

7月に海外事業担当スタッフをタイ事務所に訪問し、HIVエイズ予防教育の
1年目の活動に対する評価をタイ事務所スタッフとともに行いました。

その結果1年目にして目に見える行動変容が起こっており、
たとえばHIV抗体検査の受診率は
ピア教育を受けていない学生が18%であるのに対し、
ピア教育を受けた学生は69%。
また最後の性交渉でのコンドーム使用率は
ピア教育を受けていない学生が23%であるのに対し、
ピア教育を受けた学生は96%という結果となりました。
これらの成果が上がった背景として、PHJのピア教育により正しい情報が
正確に伝わっていたこと、ピアエデュケーター(PE)や先生が協力的だったこと、
PHJのスタッフが定期的に高専を訪問し活動を適宜フォローしていた等が挙げられました。
また出張ではピア教育ルームも視察。

たとえばシータナ高専のピア教育ルームは約17人/日の利用があるとのこと。
ピアエデュケーターはシフトを組んでおり、
他の学生たちがいつ訪れても相談に応じられるようにしていました。
見学に行った日も10名弱のPEが待機していた。
学生が相談に来たら、まずはPEと話をし、
それでも解決しなければ高専の先生、
また毎週火・金に県保健局から職員が来て
学生たちの相談に応じるようにするとのこと。
衝立で区切られたカウンセリングルームを使用するそう。
HIVだけでなく恋愛やお金の相談等も受け付けているので、
特に学生たちはピア教育ルームに来るのを
恥ずかしがることはないとのことでした。

上の写真はコンドームの自動販売機。

2歳の男の子が手術を受けました。

2歳のプルム君がチェンマイ大学病院で手術を受けました。
プルム君は生後4日の時点で医師から
心臓病を患っているとの診断を受けました。
ただ、心臓病の手術をするには小さすぎたため、
2歳になるのを待って手術を受けることにしました。

プルム君の家庭は経済的に厳しく、
手術費用が出せない状況とのことで、
PHJを通した支援によって手術を受けられることになりました。
プルム君の手術はチェンマイ大学病院で
7月25日に行われ、無事成功しました。
タイの先天性心臓病手術支援に関してはこちら

5校のピア教育ルームを開設

HIVエイズ予防教育の対象となっている高等専門学校で、ピア教育ルームを開設しました。
ピア教育ルームとはピアデュケーター間のミーティングや、悩みを抱えた学生が相談に訪れる
場所にして、学校内にピア教育ルームを作り、ピアデュケーターが中心となり運営しています。
下記がピア教育ルームの写真です。各校の特徴がでていますね。
Srithana Commercial Chiang-Mai Technological College

Lanna Polytechnic TechnologyCollege Chiang-Mai

Chiang Mai Vocational College

Chiang Mai Technical College

Chiang Mai Commercial Technical College

看護師・助産師育成学校に医学図書を寄贈

6月25日に、成田コスモポリタンロータリークラブ様からのご支援をいただき、PHJを介して、カンボジア・コンポンチャム州のRTC(看護師・助産師育成学校)に61冊の医学図書を寄贈しました。これらの図書は、保健省の人材開発局のスタッフをはじめ、RTC教授陣、国際保健機関スタッフが、看護・助産師教育のニーズに沿って選択したもので、看護学・助産師学に関する幅広い分野がカバーされています。
 
これに伴って、医学図書寄贈式が行われました。
式は、RTCを紹介するプレゼンや日本語を交えたスピーチなどが準備されており、感謝の気持ちにあふれた式でした。
 
以下、寄贈先の方々よりメッセージをいただきました。
【コンポンチャムRTC学校長より】
私がこのRTC学校長に就任して以来このような多数の医学図書を寄贈いただけたことはかつてなかったので、大変大きな喜びを感じています。成田コスモポリタンロータリークラブ様からいただいた医学図書を多くの生徒に使ってもらうために、学校内の図書室で適切な場所に保管し、管理することをお約束します。また、生徒だけの利用だけではなく、RTCの教師たちも、生徒に教える上での教材作りなどの参考文献として利用できるようにします。今回たくさんの医学図書を寄贈頂き誠にありがとうございます。
【コンポンチャム州保健局母子保健チーフより】
PHJには州保健局への支援だけではなく、コンポンチャムRTCへの支援をいただいたことを大変ありがたく思います。医学図書はRTCの生徒にとって必要不可欠で高い価値のある支援です。彼らがここで学んだことが将来自国の母や子を助けることにつながるからです。医学図書の支援は、お金の支援よりも価値があるものだと私は思います。それだけ、RTCでは最新の医学図書を必要としていました。このように本当にたくさんの医学図書を寄贈頂いた、成田コスモポリタンロータリークラブ様、PHJ様に心から感謝します。ありがとうございます。
【RTC生徒より】
私にとって今もっとも興味があり必要である知識は、分娩介助とヘルスプロモーションの技術についてです。ですから、それらに関する医学図書を多数寄贈してもらい本当に嬉しく思っていますし、それを私たちが利用できることを誇りに思います。これらの本に日本からたくさんの資金を使って頂き、本当にありがとうございます。私たち生徒は寄贈本から得た知識を、RTCの学業期間、そして卒業後もカンボジアの人々のために使いたいと思います。本当にありがとうございました。
 
 

PHJタイHIVエイズ・2014夏のイベント終了報告

■「笑って、踊って?! タイのエイズ予防教育とは」
8月2日 エイズ文化フォーラム in 横浜
タイの学生エイズ予防教育用に作成した映像を見た後に、
「自分たちで映像を作るならどんなストーリーにしますか?」
という突然のハードルの高いお題にも短時間できちんと答えていただきました。
どのストーリーもリアリティがあり説得力があり、大変勉強になりました。


■「体験!タイのエイズ予防教育」
8月22日
ワークショップではタイ事務所のスタッフ、ジョイがタイで実際に行っている活動をそのまま実演。
笑いを絶やさず、そして笛を使ってキビキビと。
エイズ予防や性教育って、ついついかしこまってしまうけど、もっと楽しんでもいいんだ、
と改めて感じました。みなさまはどのように感じたでしょうか?

お越しいただいた皆様ありがとうございました。


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