安全なお産を応援するギフトセットを配布開始

保健センターや医療機関での定期的な妊婦健診や分娩、産後検診を奨励し、安全なお産を少しでも増やすため、
妊産婦さんへのギフトセット配布を1月よりスタートしています。
ギフトセットは2セットあり、妊婦健診・分娩奨励用と、産後検診・家族計画奨励用となります。
産前の検診や産後のケアや家族計画は、次のお産や今後のお母さんの健康にも大きく関係します。
奨励用のギフトセットは事前に購入し、各保健センターで配布してもらうためにまとまった個数を渡しに行きました。


さらに、地域住民に対してもポスターを使って奨励セットについて説明し、保健センターや医療機関での妊婦健診、分娩、産後検診をすすめています。

さて、今後保健センターでの健診、出産、産後の検診が一気に増えることを期待します。
こちらの活動については2月中旬より日本の皆様からの支援を募る予定です。

助産師のスキルチェックを行いました。

現地の母子保健状況を把握する一つの目安として、
助産師のスキルチェックを
2つの助産診療センターにて行いました。
チェックの対象となったのは14名の正助産師さん。
赤いロンジーをはいた助産師さんが、産前健診・産後健診で診るべきポイントや検査がきちんとできているかを
タウンシップの保健婦長が評価しました。

保健センターの補修・改善工事が進行中

PHJの活動地にある保健センターは、老朽化などの影響で利用者や働く人にとって危険な状態のままに使われているところがあります。
保健センターに関わる誰もが安心して利用したり、働いたりできるように現在2か所で補修や改善工事が進んでいます。
【天井改修工事:アレアッタノー保健センター】
センターに入ってすぐの玄関部分の天井。何かのきっかけで天井が落ちてきそうなほど無数の穴があいています。

工事中の様子

工事終了後、美しく生まれ変わった天井のもとで、話し合いが行われています。取り付けられた電燈、実は施工してくれた男性が、奥様がこのセンターで出産したとのことで寄贈してくださいました。

【土手埋め立て工事:クポッタゴン保健センター】
道路が土手の上にあり、保健センターとの間が谷のようになっているため、道路から保健センターに渡るときに転がり落ちる危険がありました。とくに夜間など周囲が暗いときなどは道路や橋などの境目が見えずらく危険が増します。

周りを煉瓦で囲い、埋め立て工事を始めたところ。

埋め立てがほとんど完了しています。これなら安心して保健センターに行けますね。

母子保健教育

PHJの活動地のアレージョン村、カンター村、ノイエ村、キンター村の4村で母子保健教育を実施しました。
取り扱った内容は、産前のケア。
アレージョン村で19人、キンター村 6人、ノイエ村10人、カンター村で13人が参加しました。
村の大きさや人口が異なるので、参加人数はばらつきがありますが、
村での周知が徹底していないところもあるようなので、
課題として取り組んでいく予定です。
ただPHJが支援を始めることで、定期的に教育が開催されるようになり、
母子へのケアの重要性を地域全体で認識し高めていくことに
貢献できると考えます。
写真はノイエ村の教育の様子です。

准助産師のトレーニングを実施

カンボジアの「准助産師」は1年の助産教育を受けている有資格者ですが、PHJの対象地域の保健センターでは臨床経験の少ない若い准助産師が多くいます。
そのため、PHJでは母子保健サービスの改善のために、保健センターで働く准助産師対象に能力強化トレーニングを行っています。
10月第1週目は対象地域の保健センターから准助産師が参加して講義形式のトレーニングを10名が受け、そのうちの4名が第2週目から少人数での病院実習を行いました。
講義形式のトレーニングや実習の様子を写真でご紹介します。
・分娩経過表(パルトグラム)の演習

お産の進行状況を一目で把握できるパルトグラムといったグラフの書き方を学んでいるところです。パルトグラムは、お産の進行中の異常の早期発見にもつながるため、とても大切です。実際の病院実習でもお産をみながらグラフを書き、今回のトレーニングを受けた准助産師全員がパルトグラムの記載ができるようになりました。
・赤ちゃんが生まれた後のケア

お産後に赤ちゃんの体温が保たれるようにすばやく羊水を拭き取ります。助産師学生がお母さん役、助産師役となって演習を行いました。
・実際のお産に立ち会う病院実習

約1か月におよぶ病院実習でそれぞれ10件ほどのお産を介助することで彼女たちの自信につながりました。

ワールドハートデーに出展しました!

9月28日にナコーンピン病院で開催されたワールドハートデー(世界心臓デー)のイベントに
PHJタイ事務所もブースを出展しました。

今回のイベントのテーマは
“どこにでも誰にでも人生と健康な心臓の選択肢を与えよう(Power your life and healthy heart choices for everyone, everywhere)”。
タイ政府の各省や地元の団体も出展し、およそ150名が参加しました。

PHJタイ事務所は“ハートジグソーパズル/健康な心臓を(heart jigsaw puzzle/healthy heart)”というタイトルでブースを設置し、
心臓病のリスクに関する知識を与え、心臓病に関するパンフレットの配布を行いました。

HOPEパートナーの患者さんたちとfarewell party!

2016年9月16日、Chiang mai Hill 2000 hotelにて、PHJタイ事務所スタッフによりお別れパーティーが開催されました!サンサイ病院やラジャナガリン子ども発達支援センター(RICD)のスタッフ、HOPEパートナーの患者さんたちとそのご家族など、総勢60名近くが集まりました。

お別れ会は、PHJタイ事務所のジラナン所長によるオープニングスピーチで幕を開け、患者さんやご家族にPHJタイ事務所が閉じることとその理由が再度伝えられました。HOPEパートナーマネージャーであるエーさんからは、これまでの活動内容や活動による患者さんたちの状況の変化などもプレゼンテーションしました。

そして、ありがたいことにPHJタイ事務所が閉じた後もサンサイ病院とRICDの両病院が中心となって、患者さんたちへのサポートを継続していくことが約束されました。患者さんたちは今後もタイ政府の医療保険のもとで治療を受けることができ、さらにサンサイ病院とRICDのスタッフによる自宅訪問も行われることになっています。

最後には、PHJタイ事務所長よりすべての患者さんたちにプレゼントが贈られ、そののちみんなで昼食を食べました。
イベントは大盛り上がりとなり、参加者の心に残るような会となりました。PHJやドナーの皆様のサポートに感謝しています!


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