タイ 障がい児/慢性疾患児支援
(期間:1998年~2016年 対象地域:チェンマイ県、チェンライ県)
タイでは医療保険制度の改善により、ほぼ無料で治療を受けられる子どもが増えている一方、治療費の自己負担を強いられる長期のリハビリが必要な子ども、またタイ国籍を持たない子どもを抱えた貧困世帯の家庭は、依然として厳しい生活を送っています。PHJは、そのような子ども約30名のリハビリ費用、通院のための交通費、家族を含めた保健教育等を支援してきました。また、現地の看護師や理学療法士、作業療法士らと共に子どもの家庭を訪問するなど、家庭でのケアにも力を入れてきました。1998から2016年までに合計228名の子どもを支援し、186名の子どもがプログラムを卒業できました。2016年10月PHJの支援は終了いたしましたが、現地の医療機関が引き続きこれらの子そもたちの支援を継続します。
活動レポート
活動内容
定例の医療支援と教育活動 医者による診察や理学療法士・作業療法士によるリハビリを受け、保護者とピープルズ・ホープ・ジャパンのスタッフとのミーティングに参加しました。
家庭でのケア
家庭での治療が必要な子どもには、地域の看護師、理学療法士、作業療法士などが家庭訪問し、症状に合わせて健康指導やリハビリを行ってきました。
これまでの活動について
1998年以来、現地の病院と協力しながら、貧困世帯の障がいや慢性疾患を抱えた子どもの治療費や病院までの交通費、その他必要に応じて医療器材などを支援してきました。また、毎月1回、各病院で保健教育や貯蓄活動を身につけるための活動を実施していました。しかし、タイの医療保険制度の改善により、多くの子どもたちが無料で治療を受けられるようになってきたことを受け、2010年以降は長期療養・リハビリが必要な子どもやタイ国籍を持たない子どもなど、既存の保険制度では対応できない子供約30名の病院でのリハビリ費用、交通費、保健教育費等を支援しました。